市長室長の更迭、そして筆頭助役の辞任。不祥事が続く大阪市に対し、「カラ残業問題」などを調べている調査委員会の委員長が、新たな報告書を市に提出しました。

調査委員会は市の互助組合連合会のヤミ年金や退職金、違法に支出された公金など、約190億円を返還するように求めてきましたが、大阪市議会で市の幹部から「返還の請求は不可能」とし、返還を事実上拒否した発言をうけて、あらためて問題点を提議することになりました。

一連の不祥事が発覚してからというもの、市長をはじめとする市の幹部が、反省やお詫びを続けているのですが、返還の努力をする前から「返還できない」という今回の態度では、市民の理解を得られるはずもありません。
過去に間違ったことをしたのに、その事実に向き合わない組織は信頼されるはずは無いと、この罵詈総論でも何度も指摘してきたことでありますが、今回は私が言うまでもなく、調査委員長を務める辻弁護士から厳しい一言がありました。

「過去に正面から向き合わずに、将来に向かってやっていったらいいんじゃないかという議論は絶対に間違っている。そんなことで良い未来はできない」

何度指摘しても是正できない組織には、是正するまで何度でも同じ言葉を繰り返すだけであります。それも全て「良い未来」のためであります。

罵詈総論でした。