総括という名の集団リンチによって、12人の犠牲者を出した連合赤軍事件。この事件の当事者であり、生死の明暗を分けた加藤3兄弟の次男である加藤倫教氏は事件から、31年を経た一昨年『連合赤軍少年A』という手記を出版しました。
一連のリンチ事件は、あさま山荘事件で逮捕された彼の自供によって、最高幹部であった永田洋子らによる犯行であることが明らかになりました。

連合赤軍 少年A
一連のリンチ事件は、あさま山荘事件で逮捕された彼の自供によって、最高幹部であった永田洋子らによる犯行であることが明らかになりました。

連合赤軍 少年A
「総括しろ!」と怒鳴りながら、周りの男たちが倫教氏の兄、能敬氏に暴行を加えます。ただ泣いていた倫教氏に、永田は暴行に加わるように命じます。そうして兄、能敬氏は生き絶えました。刑事の取り調べに際し、倫教氏たちが関わった12人の同志の総括の、あまりのおぞましさに全てを告白する勇気が無かったといいます。
13年の刑期を終え、社会復帰した今、倫教氏は言います。
「現代では、根本的な社会システムが変わらない限り、極端な話、共産党が政権についても大して変わらないだろう」と。
では、「根本的な社会システムを変える」とはいったい何なのでしょか。ある人は「だから社会主義に移行しなければ」と言いますし、ある人は「官僚への丸投げ政策を変えねば」といいます。どれも合っているようですが、何かしっくりきません。
共産党の言うように、民主的なルールを徹底させた後、社会主義に移行すれば私達は幸せになるのでしょうか。それとも新左翼が言うように、一気に社会主義革命を起こせば私達は幸せになるのでしょうか。それとも資本主義がもっと成熟すれば私達は幸せになるのでしょうか。どれもしっくりきません。
倫教氏の言う「根本的な社会システム」を突き詰めて考えると、それは社会を構成する一人ひとりの「人間の意識」ということになるのかも知れません。
共産党を含む左翼、政府や今の権力者、彼らが提示する未来に追随すれば、私達が幸せになれるとは、やっぱり思えません。
罵詈争論でした。
13年の刑期を終え、社会復帰した今、倫教氏は言います。
「現代では、根本的な社会システムが変わらない限り、極端な話、共産党が政権についても大して変わらないだろう」と。
では、「根本的な社会システムを変える」とはいったい何なのでしょか。ある人は「だから社会主義に移行しなければ」と言いますし、ある人は「官僚への丸投げ政策を変えねば」といいます。どれも合っているようですが、何かしっくりきません。
共産党の言うように、民主的なルールを徹底させた後、社会主義に移行すれば私達は幸せになるのでしょうか。それとも新左翼が言うように、一気に社会主義革命を起こせば私達は幸せになるのでしょうか。それとも資本主義がもっと成熟すれば私達は幸せになるのでしょうか。どれもしっくりきません。
倫教氏の言う「根本的な社会システム」を突き詰めて考えると、それは社会を構成する一人ひとりの「人間の意識」ということになるのかも知れません。
共産党を含む左翼、政府や今の権力者、彼らが提示する未来に追随すれば、私達が幸せになれるとは、やっぱり思えません。
罵詈争論でした。