昨年からNHKの数々の不祥事が発覚し、それは国民の怒りを買い、受信料の未納問題に発展しております。中でも最も問題になったのは権力側からのジャーナリズムへの圧力であります。

共産党はこの問題を憲法21条や放送法に反する民主主義の破壊行為だと糾弾しており、こうした行為を行った政治家と、その圧力に屈して番組の改ざんをおこなったNHK関係者は、それぞれがその責任を厳しく問われなければならないとしております。
私たちにとってのジャーナリズムとは、物事を判断する時に重要な役割を果たします。そこに権力者の身勝手で都合の良い情報が混ざってくると判断を誤りかねませんから、権力者のジャーナリズムへの介入は絶対に許してはならないわけです。

昨日の罵詈争論でも取り上げましたが、元赤旗記者の萩原さんでありますが、赤旗を退職後してからはフリーランスのジャーナリストとして活躍しておられました。今回の萩原さんの除籍は正に権力者によるジャーナリズムへの攻撃であり、報復措置といえるわけであります。

共産党中央委員会は除籍の理由を自分達の意見とは違うことを発表したから排除したのだとしています。しかしジャーナリストが自分の足で稼いだ情報を元に、独自の見解をメディアを使って国民に知らせるのは当然のことであり、ジャーナリストとしての責務であります。

共産党幹部は「党員であれば、ジャーナリストであろうとなかろうと、党と異なる見解を発表してはならない」と考えてるのでしょうが、そうであるなら自民党より悪質で、共産党こそが憲法と民主主義を破壊する政党であり、社会的責任を厳しく問われなければなりません。

「憲法守れ」「民主主義を守れ」で一致する党内党外の人々は、この悪質な行為に対して、今こそ中央委員会へ抗議の声を届けるべきであります。

罵詈争論でした。