ある日、ブッシュ大統領が小学校を訪問し、あるクラスを見学することになったそうです。
そのクラスではちょうどいろいろな言葉の意味を勉強しているところだったので、担任の先生は大統領にちょっとだけ授業をしてみないかと提案しました。テーマは「悲劇」という言葉についてです。 そこで、即席教師となった大統領は、「悲劇」の例を挙げるように子供たちに投げかけたそうです。


ある男の子が手を上げて「もし僕の近所に住んでいる一番の親友が道で遊んでいるときに、車に轢かれたら、それは『悲劇』です」と答えました。
それに対してブッシュは「それは、違います。それは、『事故』と言います」と説明します。


次に一人の女の子が手をあげて「もし50人を乗せたスクールバスが崖から落ちて、全員が死んだら、それは『悲劇』です」と言うと、ブッシュは今度も「それも違います。それは『大きな損失』と呼びます」と説明したそうです。

大統領は教室を見渡し「悲劇の例を言える人は他にいないかね?」と言うと、教室の一番奥に座っていた男の子が手をあげ、こう言いました。
「もし大統領と大統領夫人を乗せた大統領専用機がミサイルで襲撃され、木っ端みじんに爆破されたら、それは『悲劇』です」
するとブッシュは感嘆の声を出し「正解だ。じゃあ、今度はどうしてそれが悲劇だと思うのか説明してみてくれるかね?」と尋ねると男の子は、こう答えたそうです。

「それは事故じゃないし、間違いなく大きな損失でもないからです」と。

もちろんこれはジョークですが、舵取りを誤ったり、結果を出せない指導者には、常に厳しい批判が向けられているということです。指導者と呼ばれる人はそのことに気づき、身の振り方を考えておくべきでしょう。もし、気づかなかったり、気づきながら指導者としての立場に固執するようなことがあれば、それは組織にとって本当に『悲劇』です。

罵詈争論でした。