日本共産党・民青同盟悪魔の辞典+

日本共産党や民青同盟、またやりよった……ぼやきのブログ

2017年09月

新版 日本のルィセンコ論争
中村 禎里
みすず書房
2017-07-19


もはや古典となっている本が改版した模様。みすずの紹介文
かつて、非科学的な遺伝学説が日本の生物学界を席捲し、科学は機能不全に陥った。本書は日本の生物学史の暗黒期の記録であり、科学と政治の緊張関係や捏造事件について考える時、必ず振り返られるべき書である。
ソ連の生物学者ルィセンコは、1930年代に「春化処理」によって農作物を増産できると主張した。この理論は実験による検証を経ないままスターリン政権に採用され、理論に批判的な生物学者への弾圧を招き、のちに農業生産に大損害をもたらした。
日本でも同様の混乱が起きたことは語られなくなって久しい。本書は、日本でルィセンコ理論が台頭していった過程を、当時の科学者たちの問題意識や議論を精緻に追うことで描きだす。日本でこの理論が紹介された当初は、新学説を科学的に検証しようという態度が支持派反対派双方に見られたという。しかし議論は次第に思想論争へと変質していく。ルィセンコ理論は戦後の農業改革運動が失敗するまで暴走し続けた。

近年、ルィセンコ学説の根拠とされた現象の一部は「エピジェネティクス」というまったく異なるメカニズムで解釈できることが明らかになった。巻頭に本書のテーマと21世紀に至る生物学史の関係を紹介する解説を付した、初版刊行50周年記念版として本書をおくる。
 
巻頭の解説が新しいようで、ルイセンコ学説の一部が擁護されているみたいである。

著者の 中村禎里氏は日本共産党員として1950〜51年に九州大教養部で活動していたの確認している。それでこの本の初版は1967年だ。それまでに離党したとか、そのあたりの情報はないので不明。

ルイセンコ学説について、簡単に知りたければこちらをどうぞ

 

正論2017年10月号
日本工業新聞社
2017-09-01


篠原常一郎氏の「小池晃と過ごした共産党駿台予備校支部の日々」という記事。
高校や大学の民青・共産党の活動は知られているが、予備校での活動はあまり知られていない。その予備校での党活動について詳細に書いてある。

予備校での活動でも他と同様学校での勉強を軽視してるんじゃないかと思っていたら全く逆で、受験勉強第一の姿勢が貫かれていたのには驚いた。しかも「生活点検表」なるものを作って計画的に勉強も活動も続けていたというのだからすげ〜。

そして輩出した党人材も小池晃をはじめとしてかなりの数に上る。そし小池晃はとってもいい奴だった・・・

唯一アレっ?と思ったのは、著者と小池が行ったと言うノーパン喫茶の話が出てこないことw
「正論」がまじめな雑誌だから、書くのを遠慮したのだろうかw? 

しんぶん赤旗
党員拡大は483人の入党決意
赤旗日刊紙は、日刊紙1027人減、日曜版4029人減
もっとも東京はがんばって日曜版は増やした。

相変わらずの減少基調で、反転の兆しは全く見えない。 

JBPRESS
筆坂秀世タンの野党共闘で一番トクをしたのは共産党であるという記事なのだが、野党共闘で一番トクをしたのは共産党というのは別に珍しい主張でも何でもないのだが、付随して語られている不破タンの党創立95周年の時の講演録が面白い。

社会党から相手にされなくなったから革新懇を作ったとか、 無党派層との共闘を言い出したものの、通用せず、いつの間にか野党共闘にすり替わっているという・・・。

このあたり、私のような無学の徒は読み流してしまうところだが、共産党に人生を捧げていたクラスの人の舌鋒ははやり鋭いと実感。


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