「党の主な収入源である機関紙『しんぶん赤旗』の発行部数が、7月と8月の2カ月で大幅に下落したのです。まず、日刊版は平均20万部の発行部数から約3万5000部減、そして、100万部発行といわれる日曜版は7000部減少しました」 もっとも国政選挙後は毎回、選挙期間中の勧誘で購読した人がやめるため部数は下がるが、多くても1万部程度という。
「志位委員長は党の常任幹部会で、『来年以降の日刊版の休刊も視野に入れた検討に入ってほしい』と呼びかけています。日刊版は発行する度に毎月7000万円の赤字を計上していますから、休刊の可能性は低くない」(同)
日刊紙と日曜版の減紙数を取り違えているが、まあそれはケアレスミスとして、常任幹部会で日刊紙の休刊が検討に入りつつあるというのは以前からの予想通りの動きだ。元共産党政策委員長の筆坂秀世氏によると、
「赤旗は20年以上前から漸減を続けており、『日曜版だけにしよう』という議論はその頃からありました。しかし、これだけの部数減は聞いたことがない。この数は、一般読者ではなく、共産党員が離れたのでしょう」
とした上で、その理由については、
「参院選での野党共闘に対する党員の不満が大きい。いくら成功したとはいえ、結局は民進党の議員を増やすことにしかなっていないわけですから。選挙前には多額のカンパを求められ、金銭的に逼迫(ひっぱく)している党員たちが愛想を尽かし始めたということでしょうね。今後は部数だけでなく、党員の数も大幅に減るでしょう」これくらいの部数減は、過去にも何回かあったし、党員が急速に減ってきているのは確かで、入党者数現在月200人程度になっているがこれに2ヶ月前より前からの現象だ。だから野党共闘への不満からとは言いにくい。それより野党共闘によって他党への認識が変わってきたことの方が大きいだろう。
要は筆坂氏のおっしゃるような理由もあると思うが、ぼくちん界隈の情報網の話を総合すれば、「他の野党の方がいいんじゃね?」と考えて党から距離を置く人が出てきているようなのである。
これまで民進党ほか他の野党をボロカスに言ってたのを支持者達は信じていたが、 野党共闘によって他党の支持者や議員らと交流することになって、他党も他党支持者も意外とまともじゃん、共産党よりもいいじゃんと思い始めて党活動から手を引き始めている。しかし野党共闘の枠組みの中でやっているから表面上やっていることは同じなため、党幹部もそこが見えていないということらしい。