「国民のための政治」バージョンへの対応

「大企業の利益中心の政治を、国民の利益中心の政治に変えようとしているんだ。そのために民主的な連合政権を造ろうとしているのが日本共産党だ」と反論してくる場合もある。

「今の政治が大企業の利益中心の政治だという根拠は何ですか。税率は大企業でも中小企業でも変わらないでしょ」

「大企業は、下請けの中小企業をいじめて大きな利益を取っているじゃないか」

「そういうこともあります。しかし中小企業に大企業がいじめられていることもよくあります。その考えは通用しません」

「たとえばどんな?」
「小売店です。中小の小売店でも、よく売る店には、大企業のセールスマンが頭下げに行っていますよ。お願いします、安くしますから商品をおいてくださいって。」

「大手の小売店に、中小の店はやられているじゃないか」

「やられていない店も多いですよ。つーか、経営の下手なトコがやられているんです。だいたい今の大手小売店って言ったって、三十年前は零細だったなんてとこ、吐いて捨てるほどありますよ。零細だったら応援して、経営努力して大きくなったらダメなんですか?」

「大企業になったら、中小をいじめるんだよ」

「それはさっき否定しましたよね。いじめる・いじめないは取引上の力関係の問題です。それより私が聞きたいのは、中小だったらよくて、大企業だったらダメだという理屈の正当性です。それに、大企業が悪いのなら、大学生の私たちは、就職する時、大企業に入ったらダメなんですか。あるいは入った中小企業が、成長して大企業になったら、ぼくらは共産党から悪く言われなきゃならないんですか?」

ここからあとは、民青のへ理屈が続くので省略。
当然、わけわからんという顔をして、先輩の前から消える。