前回の続き……日本共産党の言うことと、レーニンの言うことが違うことを指摘した場合、昨日のような受け答えのほかに、

「日本共産党は、今の日本でレーニンのようなことはできないから、日米同盟と米軍基地を無くして、非同盟中立の国として平和を追求しようとしている」

といった反応が返ってくる場合がある。
その場合の答えは

「あのー、どこにも属さないで、中立でいるってのは、要は何もしないことですよ。たとえばここに、殴り合ってる二人がいるとしますよね。中立でいるということは、どちらにも与しないということだから、ケンカを止めることもない。そんなんで平和が保てますか。自分だけが幸せだったらいいんですか?」
「いや、ケンカを止めなきゃならない」

「それでは中立とは言えません。それはケンカを止めるという別の立場に立つことです。それに、明らかに片方に非がある時にも中立を保つというのは正義とは言えないし、無責任です。だいたい中立と要っておきながら、なぜ米軍基地をなくせと言うのですか。明らかに反米軍の立場にたっているじゃないですか」

「平和のためには、軍隊はいらないだろ」

「議論をすり替えないでください。私は中立といっておきながら、反米軍の立場に立っているというのは矛盾していると言っているのです。中立か、反米軍か、どっちなんですか?」

そこで、どちらとも言わない場合は、「納得できません」と言って帰る。
平和、あるいは反米軍だと言った場合は、「じゃ、日本共産党のホームページに書いてある政策目標は間違っていますから、直しましょう。これは論理的に恥ずかしい主張ですから、すぐに党本部に電話しましょう」と先輩にすすめる。先輩がいやがったら、「納得できません」と言って帰る。

最後に、「国民のための政治」バージョンがあるが、それはまた明日