
著者:加藤 健二郎
販売元:徳間書店
発売日:2009-03
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アメリカで日本の核武装に対する警戒がどうたらという記事。
【ワシントン=小林俊哉】北朝鮮の核実験を受けて、米識者の間からは、日本の核武装に対する警戒の声があがっています。イランの核開発が中東地域の核軍拡の引き金となると懸念されるのと同様に、北朝鮮の核開発が東アジアでの核軍拡を呼び起こすという議論です。
キッシンジャー元国務長官は5月31日放映の米CNNテレビで、「(北朝鮮の非核化に向け)中国が何もしないなら、韓国と日本が核兵器を持つというアジアの状況が生まれるだろう。(中国は)自らの国境を核保有国で埋めるという状況になる」と述べ、北朝鮮の核開発阻止に向けて米中の協力関係を強めるよう主張しました。
キッシンジャーは、30年ほど前から日本が安全を脅かされたら核兵器を持つようになると言い続けている御仁。彼の日本核武装論は、いわば長年の持論と言ってもいい。
しんぶん赤旗はワシントンに長年特派員を置いているんだから、当然キッシンジャーの発言も長年オチしていると思っていたんだが、なんか初めて聞いたみたいな感じだね。
特派員の勉強不足か、知っていて初めて知ったふりをしているのか不明だが、そんなトーシロの言うことよりも上記の本読んだ方がよほど冷静な議論ができる。
たった550円程度のムックだが、断定する。内容がすごいのに値段安すぎ。当blogの読者にライターをやっている人がどれほどおられるか知らないけど、読めば彼我の差に慄然とするだろう。本格的な内容であるにもかかわらず、素人にもわかりやすい文章の見本である。
あっそうそう、民主主義文学会の作家コングロマリット橿渕先生は読んじゃダメだよ。自殺したくなるだろうからw