日刊サイゾー
昼間たかし氏による 記事。松江の件から始まっているが、興味深いのはここだ。

当初『はだしのゲン』は「週刊少年ジャンプ」1973年25号から1974年39号まで連載(現在の単行本で4巻目まで)された。しかし、集英社は単行本化を躊躇し、原稿は中沢啓治に戻されていた。

「そこで、日本共産党の同調者でもあったマンガ評論家の石子順氏が、共産党系の出版社である汐文社に単行本化を働きかけました。ところが、当初は共産党の関係者は“マンガなんて……”とひどく抵抗したんです。そうこうしているうちに、単行本化の運動は広がっていき、共産党の一部、自民党の国会議員から日学同(日本学生同盟=民族派学生組織)までが参加するようになっていました

 と、当時の単行本化に至る経緯を知る関係者は語る。今では左派の側の伝統的な平和学習教材として使われる『はだしのゲン』だが、それが「たかがマンガ」と軽んじられていたとは驚きだ。

いやはや、共産党なしには単行本化はなかったのね・・・
ちなみに、五巻目以降のマンガが掲載された「文化評論」(1冊だけだが)最近「欲しかったらやる」とご提案をいただいている。欲しい人は捨てられる前に急ぎメールして下さい。 


はだしのゲン 1
中沢啓治
中央公論新社
2013-07-04

 
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