何でもいちゃもん付けりゃ良いってもんじゃなかろうに……。

塩川氏がとりあげたのは、総務省人事・恩給局が委託研究した「民間企業等における官民人事交流に対する意識に関する調査研究」報告書。「“民から 官”への派遣を通じて、民側が得たいと考えているメリット」は、「派遣する社員の『人材育成』」、「官庁等との『人脈・ネットワーク』形成」などととも に、「新たな『ビジネス機会』の創出」であると書いています

 塩川氏は「『民』から派遣された職員が新たなビジネス機会の創出のために業務を行うとすれば、官民癒着そのものではないか」と迫ったのに対し、渡辺喜美行政改革担当相は、「官民癒着との疑念を抱かれないよう、公務の中立性・公正性に留意する」などと答弁しました。

民間が役所のやりかたをよく見て「ここがうちの技術で合理化できる!」とか「うちがやったらもっと安くできる」なんてのを発見したいのが悪いのか?

たとえば個人的にすごく思うのだが、役所のような大規模な情報システムなんか、そういう役所体験者が作った方が、優秀なSEが業務の想像をしながら設計したシステムよりもよほど良いものができると思う。

たとえば、ワープロにたとえれば、ぼくちんMS-Wordがあまり好きではなかった。多用するフォントのタイプやサイズを切り替えるのに一発でできなかったから。「書式」→「フォント」と2段階階層を降りるのではなく、メニューバーから一発で切り替えたい。今はできるのでノープロブレムだが、できない時期は相当長かった……。

役所実務のそういう細かいところが皮膚感覚で理解できていないと、優秀なSEでも役所が使いやすい、使い勝手のよいシステムはできないと思うわけ。他の製品もまた然り。

もともと役所は出入り業者にとって小さなマーケットではない。どうせ納入するなら、いいものを納入できるよう役所実務を知りたいと思うのは当然のこと。ぼくちんがSEなら、絶対に「役所に出してくれ!」と言うね。

逆にそんなメリットでもなければ、わざわざ使えねぇ役人(実務を知らないんだから当然そうなる)受け入れて勉強させるだけじゃ民間企業はたまらない。

そして最後に一言。

この手の委託研究っていくらで外部に出しているのよ?
品質と価格が一致しているのか、そっちの方がよほど問題だと役所の注文した「委託研究」をいくつか読んだ経験のあるぼくちんは思うぞ……資料のコピペだけの、オリジナリティのないのがけっこうあったりする。

この品質で良いならボクちんが受けたら、半額でもウハウハ儲かるわいと思うのが少なくないのが実態なんだけどね。塩タンには、委託研究の品質の判断は無理かなw?

突っ込むなら、そこだよ。