政府と言うか、安倍タンがSEALDsの運動拡大を恐れているとかいないとか言われている。そんでもって渋谷のママデモは、子どもを連れてきたのがいいだの悪いだのとか、某中核女と新婦人の関係が議論になっているが、SEALDsよりはおおむね扱いが小さい。

実はSEALDsより渋谷ママデモの拡大の方が運動の目標達成には重要なんだけど・・・。

なぜ渋谷のママデモの方が重要か?歴史が示すところによれば、学生よりも主婦が動いた方が歴史は大きく変わるからだ。

左翼ならロシア革命の発端が主婦の叛乱から始まったことを知っているだろう。今動いてもやられるとビクビクしながら活動していた活動家と違って、今日生活できないとなったときの主婦の怒りはすさまじかった。ロシア革命を先導したのは主婦なのだ。

日本の反原発運動も実は主婦が先導した。今では信じられないことだろうが、終戦後広島も長崎も被爆者は捨て置かれていた。原爆もただの爆弾の一つとして扱われていて、被爆者もただの戦傷者としてしか扱われてこなかった。当然反原爆運動なんてなかった。で、その頃の共産党と言えば、ソ連が核兵器を開発したことに喜んで万歳してた。

第五福竜丸が被爆しても、世の中の関心は原爆には向かなかった。それが向いたのは「原爆マグロ」が市場に流通したからだ。被爆した漁船から水揚げされたマグロが流通して、食べると被爆すると大騒ぎになって、日本中のマグロを買ったおうちにガイガーカウンターを持った人がやってくるという・・・・でも間に合わなくてたくさんの原爆マグロが日本人の胃袋に収まったw

これに日本全国の主婦が怒りを爆発させる。それで第五福竜丸に注目が集まり、最後に広島長崎の被爆者に陽が当たるようになる。左翼が偉そうに核兵器の悲惨さを訴えるようになったのはこの後からで、いわゆる原水爆禁止運動がここから始まったんですね。

なわけで、戦略的にはSEALDsが大衆の関心を引いたところで、徐々にママたちがこれからの運動の主役になっていくのが運動的には望ましいのだが・・・。

学生運動は多数発生するが、勝利を収めるのは難しい。主婦はめったに立たないが、立ったときの威力はすごいので勝ちを収める可能性は高い。ローマ建国時、ローマとサビニの争いを止めたのも主婦だった・・・関係ないかw