これも大宰ファンたんから教えてもらった本だが、相当に高価な本である。 

本書は、ソヴィエト連邦におけるマルクス主義自然哲学(弁証法的唯物論)と物理学理論との関係についての論争(物理学哲学論争)を時系列に沿って分析することにより、根本的・実証的批判を加えた。より精彩に富んだ歴史像を提示する。

大宰ファンたんのコメント
1920~40年代にソ連の雑誌「マルクス主義の旗のもとに」で繰り広げられた、最先端の現代物理学(量子力学、相対性理論他)の解釈をめぐって、ソ連の物理学者たちと党の「弁証法的唯物論」を担う哲学者たちとの間で繰り広げられた厳しい論争の詳細。

当時スターリンの大粛清時代で、論争に負けると冗談でなく失脚、処刑がありえた状況。事実、若き党哲学者や物理学者が何人か逮捕、処刑されている。ひええ。

この本、万人向きでないけれど、昔レーニンの「唯物論と経験批判論」を読まされた世代には得るものもあるかも
 
ということなので、興味のある人は買って読みましょう。 

追記
もっく氏からこれもおすすめとのこと
新版 日本のルィセンコ論争
中村 禎里
みすず書房
2017-07-19


ルイセンコが出てくるなら、これもすすめなければなるまいw