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ベネズエラをかつて絶賛していた共産党が、今になって批判を始めるのは不破のせい・・・当blog読者には、とうの昔から知られていることだが、上念司たんの件もあってか、また蒸し返されることになった。

周知のように、いまベネズエラはチャベス大統領の後を継いだマドゥロ政権のもとで大混乱が発生している。何しろインフレ率が100万%を超えているというのだから、絶望的とも言える状態になっている。
だがこの左派政権を高く評価してきたのが、日本共産党であり、不破氏であった。2009年9月に出版された『激動の世界はどこに向かうのか 日中理論会談の報告』という不破氏の著作には、その評価の高さがこれでもかこれでもかと強調されている。

中略
気の毒なのは、志位和夫委員長である。不破氏の「科学の目」の後始末に追われているからだ。

ということで、その後は北朝鮮の拉致をなかったことにしようとしていたが、小泉訪朝で大恥かいたことも蒸し返されている。
 
で、なぜこうなったのかというと、実は裏に中国の改革開放政策があったことは書いておこうか。
20世紀が終わる頃、中国(中国共産党)はとても困った状態にあった。ソ連崩壊後、改革開放にかじを切らねばならないと分かって実際切っていたのだが、中国共産党は資本主義国とどう付き合ったらいいのか分からなかった。

人口はバンバン増えるし、資本主義国のメーカーと比べて中国メーカーは競争力を持てなかった。食料輸出国になるには人口多すぎ・・・・いったいおれたちはどうやって生きていけばいいのか?本気で不安にかられて困っていたのである。

そんな時、中国共産党の誰かが言いました。こんな時代になっても資本主義国で立派にやってる共産党がすぐ近くにいるじゃないか!そう、それが日本共産党でした。

中国共産党と日本共産党は、毛沢東と宮本顕治の時代に大げんかして関係を絶っていたんですが、背に腹は代えられない。中国共産党はかつて自分たちのより格下だと思っていた日本共産党に頭を下げて資本主義世界で生きていく方法を教えてもらおうとしたのです。

これに小躍りしたのが不破哲三でした。というのは中国共産党と関係改善すると自分の得点になるのもそうだが、中国共産党が頭を下げてきたということだからプライドをくすぐられますよね。で、中国共産党は、不破たんに気分よくいてもらうため、いわゆる「日本共産党の野党外交」のお膳立てをしてくれたんです。

たとえば不破ちんが「チェニジア行きたい」と言うと、中国共産党がチェニジアと折衝して「この人大事な人だからよろしく頼む」とやってたわけです。日本で政権をとったこともなく、政界でも「共産党を除く野党」とされることが多く孤立した弱小政党の党首があっちこっち外国訪問して大事にされてきたのは、中国共産党が裏から手を回してきたからなのです。

しかし、中国共産党もバカじゃありません。知らないから輝いて見えた日本共産党も、実際はただ不破独裁政党で資本主義国で生きていくスキルを知らないこともわかってきました。また、中国は大きな人口を持つことが市場としても資本主義国から魅力的に見られていることや、低い人件費を武器にすれば一杯仕事が来ることも分かり、実際たくさん仕事が来て経済成長も進みました。

すると、不破共産党より自民党・公明党と付き合った方がいいやんとなって、現在中国の要人は日本に来ると日本共産党よりも先に自民・公明党を訪問することになったのです。

ということで、中国共産党の見捨てられた日本共産党なのですが、それでも不破ちんとしてはそんなこと気付きたくないw

世界をまたにかける日本共産党員といえば、野坂参三が有名だが、野坂はスパイだから除名した。すると世界をまたにかける日本共産党員として共産党史に残るのは不破哲三だぁとでも思ったんでしょうな。北朝鮮との関係改善はもちろん、知りもしないでベネズエラをベタ褒めしたりして「日本共産党の野党外交」と、国際的に活躍する不破哲三を歴史に残そうとがんばったはいいが、ドジ踏んだ。

それがこの問題の根本にあるのでしたwww