高畠素之の亡霊: ある国家社会主義者の危険な思想 (新潮選書)
佐藤 優
新潮社
2018-05-25『資本論』を日本で初めて翻訳した言論人・高畠素之はマルクス主義の欠点に気づき国家社会主義へと走った。それはなぜか。キリスト教を棄て、性悪説を唱えた不世出の知性が現代に突きつける民主主義・資本主義の陥穽と、暴力装置としての国家の本質とは。高畠に強く影響を受けた著者が危機の時代に向けて放つ「警世の書」

 
高畠素之というと日本共産党が出来る前に左翼として活躍していた人で、堺利彦の売文社にして、後に会社を譲り受けた(といっても半分乗っ取りみたいな経緯で)人。日本で最初に資本論の全訳をやってのけた人である。

ぼくちんはその程度の知識しかないのだけど、佐藤優が書く 高畠素之論というのはなかなか興味深い。買って読もう。