ダイヤモンドオンライン
本稿は、「自称リベラル」こと「左派」の野党はもはや不要な存在だと主張する。確かに安倍晋三首相率いる自民党政権は問題が大きい。だが、「左派」の野党の存在は、自民党をより頑なに「右傾化」させるだけである。それを穏健な「中道」に戻すには、実は自民党より右側に張り出した「極右政党」が必要なのではないだろうか。 

という、立命館大学の
逆説の地政学
上久保 誠人
晃洋書房
2018-03-30

政策科学部教授が 面白い。
簡単にまとめてしまえば、弱小左翼野党がいくら頑張っても自民党はますます右翼化する。しかし極右政党が出来て力を持てば、ポジションとして自民党は左側に移動していくから中道政党になるという、本人も認める逆説である。

実際のところは、そうした影響力を持てるだけの極右政党の誕生には首をかしげざるを得ないし、その程度のことは上久保センセもよくわかっているが、考えさせられる論考である。

もちろん、この通りになれば、共産党の出る幕などないわけだがw