しんぶん赤旗

全労連は20日、中央最低賃金審議会の小委員会が開かれた厚生労働省前で、最低賃金の大幅引き上げ・全国一律最賃制度の実現を訴える宣伝をしました。

 全労連の斎藤寛生常任幹事は「地域別最賃制度が格差を生み出し、地方からの人口流出と地域経済の疲弊を招いている。どの地域でも人間らしく生きられる全国一律最賃制度を実現すべきです」と強調。審議会や小委員会の議事を公開することも要求しました。 

時事通信
 求人情報大手のリクルートジョブズ(東京)が20日発表した6月のアルバイト・パート平均時給調査によると、3大都市圏(首都圏、東海、関西)の募集時平均時給は前年同月比2.4%増の1012円と48カ月連続で増え、2006年1月の調査開始以来、過去最高額となった。

人手不足で都市圏の時給はすでに1000円に到達。地方もすぐに追いついてくるだろう。なのでこういう運動自体、今のご時世で意味なかろうと思っていたら、全国共通最低賃金を求めているんだね。

全国共通賃金はコストコが始めていて、しかも地方では飛び抜けて高い時給になるものだから、大手の小売りから中小企業まで、優秀な人材をコストコに取られて人集めに苦労している会社が多い。そんな会社は、最低時給を1000円、1500円にしていったら、商品価格を上げるか、廃業しかないってケースがほとんどだ。

すなわち、全労連の言うとおりにすると、地方の雇用がますますなくなって、地方はもっと疲弊してしまう可能性が高い。

時給上昇について来れない会社は市場から退場せよというならそれも一つの考えなんだが、そう言ってしまうと共産党がさんざ批判してきた新自由主義の考えそのものになるわけで、完全に自己矛盾に陥る。

でもそんなことなど共産党・全労連は一切考えなくていい。支持を広げようとせず、一部の愚か者だけを相手にしていたらいいのだから、これでいいのだw

でもね、そんなことで世の中変えられる?