NEWSポストセブン
今年7月に行なわれる東京都議選で小池新党の起こす旋風は、どれほどの破壊力を秘めているのか、注目選挙区を本誌・週刊ポストが予測してみた。定数8の世田谷区では自民党が全滅する可能性も出てきている。
敗北するのは自民党だけではない。民進党の都議団はこの2月に会派名を小池百合子都知事が掲げる「東京大改革」に似せた「東京改革議員団」に変更し、党名を隠して“抱きつき作戦”に出た。
しかし、この作戦は有権者に見透かされて逆効果、民進党は都議選当選者1桁という自民党以上の壊滅的敗北になりそうだ。

中略
 公明党以上に危機的なのがライバルの共産党。前回都議選では民主党の失速で事前の予測以上の18議席を獲得、“議席バブル”といわれたが、今回は小池旋風で議席半減の危機だ。

 まさに小池新党が与野党ともに既成政党を一気に吹き飛ばし、最終的には単独過半数をうかがう60議席以上に伸ばす可能性がある。

前回の選挙で上位で当選したものは大丈夫かも知れないが、最後の1人として当選した多くの共産党議員は落選のき危機に陥るのは確実なので、週刊ポストの予測は妥当であろう。

共産党は他の選択肢がない時に躍進するというのがこれまでの伝統で、今回もそうした伝統に則り、議席を減らすであろう。そしてこれが、党の言う第三の躍進の終わりにつながっていく可能性は高い。