日本ビジネスプレス
「日本共産党が“何を今さら”の中国批判」 と題して、筆坂たんが日本共産党が中国共産党批判を始めたのを嗤っている。

日本共産党の中国批判とは、今年のアジア政党国際会議で中国共産党を大批判したことで、他のメディアも日本共産党が心変わりしたと考えているようだが、尖閣諸島の問題が出てきたくらいから日本共産党は徐々に中国批判をするようにはなってきてはいた。

その背景には、中国の横暴に関する国内世論に真っ向から反論できないからしょうがなく批判のポーズだけはしていたように見えた。それが今回注目されるのは、中国の要人相手に真っ向から反対したからだ。

日本共産党の態度が変わったのには、筆坂氏の記事にあるように不破タンが中国におだてられて褒めちぎるものだから党内でも批判はしにくかったのが、影響力低下で本音を言えるようになったと言うところだろう。しかし、それでも筆坂氏はこう批判するのだ。



 

日本共産党からすれば、これまで友好関係にあった中国共産党を批判するわけだから、それなりに画期的なことと言ってよい。だが、国民の側からすれば、何を今さら、というのが正直な感想だろう。

 志位和夫委員長などは、つい最近まで北朝鮮の核実験やミサイル発射、中国の東シナ海、南シナ海での国際法違反の横暴を「リアルな脅威ではない」と気楽なことを言っていたのである。

 そもそも国内で一党独裁政治を60有余年も続け、中国国民の思想・信条の自由や言論の自由、結社の自由など、民主的権利をことごとく奪ってきたのが中国共産党である。国内でおよそ民主主義と無縁の行動をとってきた政党が、対外的にも横暴な振る舞いをすること理の当然である。それは北方領土を強奪した旧ソ連を見ても明らかであろう。旧ソ連は、まさに大国主義、覇権主義の国だった。中国の行動は、それを再現しているだけである。

中略

一党独裁を続けている各国の共産党からすれば、日本共産党から「社会主義を目指している国」と評価されるのは、ありがたいことである。いわばその正当性を保証しているようなものだからだ。北朝鮮を含めないのは、現体制を批判的に見ているということだろう。

しかし、中国やベトナムで現実に進んでいることは、単なる市場経済化ではなく、資本主義への道である。マルクス主義、科学的社会主義の「資本主義から社会主義への移行は必然」という大命題とまったく逆の動きが起こっているということだ。

 ということは、この大命題を促進することを最大の存在意義としてきた共産党という組織のあり方そのものにも根本的な疑念が生じているということでもある。もはや周知の中国批判などではなく、この点をこそ突き詰めるのが共産党の現在の任務ではないのか。