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伊藤惇夫氏とおっしゃる政治アナリストの
【徹底解剖 日本の大組織】自民党vs.共産党 大変身は成功するか
という記事。自民党など多くの政党の事務局を経験したベテランの方だが、いくつか共産党について認識が誤っている。
また、財政面でも他党に比べると、極めて強固。他の政党の多くが、党収入の大半を政党交付金でまかなっているのに対し、共産党は自前の収入で党運営ができている。ちなみに、政党交付金の受け取りを拒否している政党は共産党のみだ。
自前の収入だけで党運営ができているのは事実だが、 財政は決して強固ではない。日刊紙の赤字垂れ流しは止まらないし、東京都委員会の土地売却などに象徴される財政ひっ迫。そして何よりも地方機関の専従職員の恒常的な給与遅配・・・どこが強固だか。
実態的には党大会にかわる最高意思決定機関である中央委員会(中央委員、準中央委員合わせて約二百名)、そのトップである委員長に権力が集中していることも事実。これがいわゆる民主集中制だ。言い方を変えれば中央委員会の決定は絶対であり、党内でこれに異を唱えることなどあり得ない。
言ってることは間違ってないが、党の最高意思決定機関は党大会なのに党大会もやらずこういう大転換をやるのは全然民主的ではないし、そもそもこうした意思決定は党規約違反であり、規約違反がまかり通っていることを指摘しないといけませんね。
また、このところ若い層の入党が増えているとはいえ、全体として党員の高齢化が進んでいることも事実。
いったいどれだけ若い層の入党が増えているのか・・・この手のデータは一般に公開されず、共産党の中央委員会総会でもこっそり一部に知らされるくらいで、それもいつもと言うわけでもない。なので地方機関の人たちが自分たちの周囲を見て現状を推定するしかないのが実際のところで、そうした人たちの言うことを聞けば、以前から全く増えている気配はない。こっそり出てくる中央委員会総会資料では、30歳以下の入党者なんかここ数年7%前後のままである。だから最近「世代的継承」なんて言い出すわけで。
とまぁ書いてみて思うのは、多くの政党の事務局を経験した伊藤氏のような人でも、共産党についてはよくわからないというのが実際なんだなと言うこと。
もちろん大筋で間違ってはいないものの、実際の数字面での評価は難しい。内部資料を漁れないと正確なデータが出せないので仕方がないんだけどね・・・。
他政党とは全く異質な日本共産党と言う組織の評価は、伊藤氏のような政治のプロでも困難なんだ・・・やはり専門のオチャーでないとダメなんだなと思いましたです、はい。
伊藤惇夫氏とおっしゃる政治アナリストの
【徹底解剖 日本の大組織】自民党vs.共産党 大変身は成功するか
という記事。自民党など多くの政党の事務局を経験したベテランの方だが、いくつか共産党について認識が誤っている。
また、財政面でも他党に比べると、極めて強固。他の政党の多くが、党収入の大半を政党交付金でまかなっているのに対し、共産党は自前の収入で党運営ができている。ちなみに、政党交付金の受け取りを拒否している政党は共産党のみだ。
自前の収入だけで党運営ができているのは事実だが、 財政は決して強固ではない。日刊紙の赤字垂れ流しは止まらないし、東京都委員会の土地売却などに象徴される財政ひっ迫。そして何よりも地方機関の専従職員の恒常的な給与遅配・・・どこが強固だか。
実態的には党大会にかわる最高意思決定機関である中央委員会(中央委員、準中央委員合わせて約二百名)、そのトップである委員長に権力が集中していることも事実。これがいわゆる民主集中制だ。言い方を変えれば中央委員会の決定は絶対であり、党内でこれに異を唱えることなどあり得ない。
言ってることは間違ってないが、党の最高意思決定機関は党大会なのに党大会もやらずこういう大転換をやるのは全然民主的ではないし、そもそもこうした意思決定は党規約違反であり、規約違反がまかり通っていることを指摘しないといけませんね。
また、このところ若い層の入党が増えているとはいえ、全体として党員の高齢化が進んでいることも事実。
いったいどれだけ若い層の入党が増えているのか・・・この手のデータは一般に公開されず、共産党の中央委員会総会でもこっそり一部に知らされるくらいで、それもいつもと言うわけでもない。なので地方機関の人たちが自分たちの周囲を見て現状を推定するしかないのが実際のところで、そうした人たちの言うことを聞けば、以前から全く増えている気配はない。こっそり出てくる中央委員会総会資料では、30歳以下の入党者なんかここ数年7%前後のままである。だから最近「世代的継承」なんて言い出すわけで。
とまぁ書いてみて思うのは、多くの政党の事務局を経験した伊藤氏のような人でも、共産党についてはよくわからないというのが実際なんだなと言うこと。
もちろん大筋で間違ってはいないものの、実際の数字面での評価は難しい。内部資料を漁れないと正確なデータが出せないので仕方がないんだけどね・・・。
他政党とは全く異質な日本共産党と言う組織の評価は、伊藤氏のような政治のプロでも困難なんだ・・・やはり専門のオチャーでないとダメなんだなと思いましたです、はい。