既にコメントで書き込まれているが



編集長の冒険

いろいろな「発見」があるはずです。例えばソ連崩壊の経過、原因について、補論の1で論じられています。私は、こういう問題に関心を持って見ていましたが、聽濤さんの原稿を読んだ段階でびっくりしました。「へえ〜、こんなことがあったんだ」って。

 ゴルバチョフとレーガンなどの会談で何があり、何が問題になったのか。それがなぜソ連崩壊につながっていくのか。推理小説を読むような興奮を感じました。在日ソ連大使館員とのやりとりなども、聽濤さんならではのもので、他の人には絶対に書けません。

 ただ、この本、「赤旗」から電話があり、広告は載せられないということです。広告掲載のルールに反するということでした。そのルールというのがどういうものか、一般社会にいる出版社としてよく知りませんが、とりわけ中国問題を主題にした本だと、そういう扱いを受けることがあります。 

似たようなタイトルの本に「マルクスだったこう考える」なんてのもあったが、そういう本よりも本格的な内容のでようで、なかなか興味深い。聽濤弘といえば、親子二代で共産党国会議員を務めたサラブレッドで本人も幹部会委員だった人である。特に党に逆らったとか言った話も聞かない。そんな人の本でも、気に入らないと掲載拒否ですかそうですか。

教えてくれた太宰ファン氏のコメントもつけておく 
別件で恐縮ですが、かもがわ出版の松竹氏のweb(「編集長の冒険」)を見ると、かもがわ出版から出る聴涛弘氏(元参議院議員、元常幹)の近著「マルクスならいまの世界をどう論じるか」の広告が「赤旗」から広告拒否されたそうです。中国関連の記述が原因かと。確かに聴涛氏、前著に「中国は社会主義には見えない」みたいな記述があり、一部で話題になっていました。私から見ると実に抑制した記述で、当たり前の言説ですか。

不破哲の説と違うからなのかな。それにしても、なんとまあケツの穴の小さい奴ら。
いつまで党員をごまかしきれると思ってるんだよ。「赤旗広告拒否」というのは、むしろ「勲章」でしょう。松竹氏もそのような趣旨を書いています。