産経新聞

共産党の志位和夫委員長ら同党幹部が4日、天皇陛下をお迎えして開かれた通常国会の開会式に出席した。同党議員の開会式出席は昭和22年の第1回国会以来。これまでは天皇陛下のご臨席などを理由に開会式に出席していなかった。

 志位氏や山下芳生書記局長らは開会式が開かれた参院本会議場の後方の座席に横並びになって着席。天皇陛下が議場に入られると起立し、開会のおことばを述べられている間は頭を下げて聞き入り、他党の議員と同様の対応をとった。 

共産党の今年の10大ニュースになるのが確実なニュース。数年前から共産党は徐々に皇室容認への舵を切ってきているが、これで一線を越えた。もちろんこうした大きな路線転換には党規約によって党大会の議決が必要だが、民主集中制は自分で決めた規約などこうして無視するw

ま、それはそれとして共産党綱領によれば

天皇条項については、「国政に関する権能けんのうを有しない」などの制限規定の厳格な実施を重視し、天皇の政治利用をはじめ、憲法の条項と精神からの逸脱いつだつを是正する。
 党は、一人の個人が世襲せしゆうで「国民統合」の象徴となるという現制度は、民主主義および人間の平等の原則と両立するものではなく、国民主権の原則の首尾一貫しゆびいつかんした展開のためには、民主共和制の政治体制の実現をはかるべきだとの立場に立つ。天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃そんぱいは、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである。 

なわけで、上記赤字の部分が達成されたという説明で一応筋は通っている。しかし現綱領でも天皇制は廃止すべきという立場なのは変わりない。そのあたりがどこまで変わるのかは、おそらくは老い先短い不破哲三が叙勲対象になるかどうかが今後を占う試金石になるのではないかと思う。

もっとも、だからといって綱領に手をつけるところまでは行かないだろう。だって反天皇を旗幟にして何十年と頑張ってきた老党員で、カネ持っている人たちが死に絶えるまで待たないと、死んだ後に遺言で党に遺産を残してくれなくなる。党に遺産を残してくれないと党は困るからだw 

遺産を残してくれたら切り売りして、金がなくなっても、しばらくしのげるからね。

党費も赤旗収入も下落傾向が止まらず、特に新聞収入は10年後には民間の大新聞社もヤバくなりそうな状況であるから、党としては綱領に手をつけるのは10年以上先にするはず・・・もっとも、それまで切り売りする資産が残っておれば良いのだが・・・。