ニュースポストセブン
ネット空間で毎日のように飛び交う呪詛の文脈に登場する「左翼」に当てはまるような人々は、もはや絶滅している。

 ソ連崩壊時、日本共産党は「両手をあげて歓迎する」と声明したが、爾来20余年が経過し現在の共産党に「資本論」を読破している党員がどれほど居るのかは疑わしい。現在、左右の属性の決定は思想や観念ではなく党人や政治的イシューに対する賛否による。

 そのような意味で現在の「左翼」とは原義の左翼ではない。もちろんこの「党人に対する賛否」とは、安倍晋三に関する評価であり、よって安倍や安倍政権に激烈な「NO」の感情を持つもの=反安倍が、現在の「左翼」の中心核を形成しているのは疑いようもない。 

古典は全て共産党の独習指定文献 から外れていますからねぇ。ちなみに過去、衆議院議員であらせます宮本岳志大先生によれば、日本共産党にはマルクス・エンゲルス全集を読破したのは3人しかいないそうでつw

実際は「資本論」はおろか、「共産党宣言」や「国家と革命」すら怪しいというか、読んでないのを恥ずかしいと思う党員すら絶滅を疑われますね。その点、古谷氏はまだ甘いw

その昔、小説家の北方謙三氏が学生の頃、バリケード破りだったかな?するのにヘルメット学生相手に論争を仕掛けて「これこれとマルクスは言っているじゃないか」と型に嵌めて論破してバリケード通行を認めさせたみたいなことをエッセイに書いておられました。要は当時でもマルクス読んでいた学生がどんだけ少なかったかということなのですが、今の連中じゃこんな高度なテクニックは使えません。

下手すると無知を誇っていたりしますから、困ったものです。