月刊正論
共産党の長期戦略は背筋が凍るほど恐ろしいという八木秀次タンの記事

私は早稲田大学の法学部を卒業して大学院法学研究科修士課程(法哲学専修)に入学した。修士課程修了とともに指導教授が退職されたので、当時としては異例のことだったが、博士後期課程は政治学研究科(憲法専修)に進んだ。これが私の学歴だが、修士課程に入学して驚いたことがある。

 早稲田の法学部には学生自治会があり、その執行部は日本共産党の青年組織、日本民主青年同盟(民青)が支配していた。授業の合間の休憩時間には自治会の幹部、すなわち民青の活動家たちがアジ演説をしているのが日常の光景だった。大学院に入って驚いたというのは、教室に入ってみると、つい最近までアジ演説をしていたか、数年前まで自治会の幹部だった連中がずらりとそこに座っていたことだった。彼らは大学院生になっていたのだ。

自治会の元幹部は憲法の研究室に多かった。早稲田の法学研究科には憲法の研究室が2つあり、2人の指導教授は共産党系と言われていた。安保法制関連法案について憲法学者の多くが反対しているとして、ある新聞がその名簿を公開していたが、その中にあのころ同じ大学院の教室で学んだ民青の活動家の名前を多く見出した。名前と所属大学を見て彼らの現況がわかって懐かしかったが、みんなそれなりの大学に就職している。国立大学や中には旧帝大の法学部教授に納まっているのもいる。

憲法学者はなぜこんなに安保法制関連法案に反対なのかとよく聞かれるが、彼らの思想的背景を知れば納得がいくかと思う。学者が学問的信念をもって反対しているというよりは、学生時代から共産党系の政治運動をしていた活動家が数十年後に学者の肩書で反対していると考えた方が正確だ。しかし、多くの人はそんなことは知らない。だから憲法の専門家が反対していると理解する。もちろん彼らもそれを狙って学者になっている。組織もそんな思いで彼らを育てている。大学で毎年何百人という学生に自分たちの考えを吹き込めば、中には感化される学生も出てくる。世間でも学者・大学教授として特別視される。左翼の長期戦略は敵ながら見事なものだ。 

こうやって書かれると確かにスゴそうだが、実際の成果はwww 
まず言っておくと、八木タンは大筋では間違ってない。共産党が昔まだエリートだった大学生を社会の各界に送り込んでいざ革命の時に指導者となって活躍するシナリオを持っていたのは間違いない。

しかし、そういう学生は共産党に入れてもビラまきなど活動には参加はさせず、秘密党員として秘匿した。そうしないと大企業や官庁に幹部候補として入れなかったからだ。で、そうやって入れても、現場の現実を目の当たりにしたエリートたちは、党のサポートがアレだったのもあって次々離反というw

よって早稲田でビラ配ったり演説していたようなのは二線級なのである。まそれはともかく、共産党が大学で党員教員を育てて、教員が学生に民青に入るのをすすめるようなことは昔はあったし、今も少ないとは言えあるが、歩留まりが非情(非常よりひどいw)に悪い。どれくらい悪いのか統計はないが、まぁ共産党系企業や党専従になって残るのは1割だったらいいところかなw?大多数ははセンセの主張の底の浅さに呆れて離れていくのだw

SEALDsの金魚の糞として、最近若干存在感がある民青だし、地方のSEALDs組織の中核になっていることも多い民青ではあるが、だからといって同盟員が増えたなんてことも聞かない。

 昔多少効果があったことでも、今ではこの惨状。それでも同じことを続けて組織を縮小させているがままにしている共産党の長期戦略は、腰が抜けるほど情けないのが実態でつw