きょうはいよいよ不破哲三の謀略に触れる。

一読すると、たぶん多くの人の目が点になるだろう。そんなことのために、こんな大がかりなことをすると思うなんて、こいつ頭がおかしいと言われそうだ。


そういう方のために事実を書いておこう。日本共産党の中央委員会総会では、最初に行われる志位委員長の幹部会報告が、いつもマスコミにも公開されている。しかし今回の4中総では、非公開となった。メディア各社には前日に4中総終了後志位の記者会見があると通知している。

(このリンクは3中総のもの)



なぜなのか?中央委員会総会でマスコミが退出した後に秘密報告と呼ばれる、表に出せない情報伝達が中央委員会総会で行われることがあるのは趣味者には良く知られている。たとえば過去には、辻井喬呼ぶな事件wなどがある。


そんな前提知識があると、今回の4中総は最初から表に出せない内容の会議であった可能性が極めて高いと考えられるのだ。


本題に入ろう。

この件が発表されると、当方の情報源となってくださっていめ党員各氏から次々とメールが入ってきた。そして皆さんこうおっしゃるのである。

選挙戦略の転換はポーズであって本気じゃないから


どういうこと?

共産党が国民連合政府作りを推進すれば党勢も伸びるのではないかと党は考えているんだと思っている人は多かろう。SEALDsも、自分たちの落選運動の側面援護を共産党がやってくれると思っただろう。


こうした期待がわきあがることを狙って、共産党は国民連合政府構想をぶち上げた。しかし、目的は国民連合政府を実現することではない。国民連合政府構想は、最初からぶちこわすために作られた構想である。しかも自分からぶちこわしているのに、他党がぶちこわしたように見せるつもりだ。


今回の選挙協力は、たぶん共産党を含む野党統一候補の応援という形になる。だから期待感が大きいわけだが、共産党(というか不破は)はやりたくない。なぜなら、プライドが高い共産党(=不破)がリーダーシップを取れないからだ。要するに、自分が一番でないと気に要らないし、SAEALDsの言うとおりにする気など。さらさらない。だから選挙共闘も本音ではしたくない。


しかし、それを言ってしまうと、(志位は言って大ひんしゅくを買ったw)反自民系の人たちの期待感を損ねるし、SEALDsも反目してくるから協力している姿勢だけは見せておきたい。


そうした板ばさみから、不破が導き出した結論が、国民連合政府構想だ。

共産党(=不破)のシナリオはこうだ。


目的

1.野党統一候補を求める世論にいち早く応えたフリをして党のイメージをよくする

2.SEALDsをそっくりそのまま自分たちのものにしたい。


特に2が優先目標と見られる。共産党の高齢化は著しく、もはや党員の平均年齢は70歳を超えている。若者が党に入ってこない傾向はもう30年以上続いており、党大会では「世代的継承」を話題にいれなきゃならなくなった。


そんなときに、突如共産党好みな若者たちが大量に出現した。SASPL→SEALDsだ。彼らは党から距離を置いて、野党全政党にウイングを広げて付き合っているが、イキがいい上に、大量の若者を組織できる力を持つ。彼らを党員にしたい。共産党だけを見るようにしたい。


だが、彼らは共産党と距離を置いている。センスのよい自分たちが、民青にされるのはまっぴらなのだろう。だったらそのままでもいい。しかし党員や熱心な支持者にはしたい。ならば、共産党を除く野党に絶望させればいい。そうすれば「最後に残ったのは共産党しかない」と考えてSEALDsは共産党と一体化する。そういう計画だ。


念のために書いておくが、これはぼくちんのSEALD評価じゃないからね。不破がそう思っていると党員が見ているだけだからね。


で、本論に戻ると、そのために、国民連合政府構想を安保法案通過直後にぶち上げた。それも先んじて野党統一候補について言ったらSEALDsやSEALDsの信者は「さすが共産党」とほめるだろう。


普通、選挙協力は水面下で話し合いをして、発表するときは党の代表が一堂に会して選挙協力を発表する。


どんな大政党と小政党の組み合わせでも、大政党は小政党を対等の相手として遇する。しかし国民連合政府構想は、他政党にとっては寝耳に水で何の根回しもなく、「俺たち(共産党)についてこい!」と言っているようなもの。


他政党が「それはいい」と考えて協力姿勢を見せたりするはずがない。いや、他党もSEALDsに選挙で応援して欲しいから検討するようなことは言うけども内心は腹が煮えくりかえっている。


もともと共産党アレルギーがある上に、これまでさんざ選挙協力を申し込んでも断り続けて「自民党補完勢力」として共産党に煮え湯を飲まされてきたのだ。よって「何を今さら」感が強い。


共産党も努力を演じるだけで本気で国民連合政府構想を進めようとはしないし、野党も何のかんのと理由をつけて共産党との統一候補擁立に抵抗をを示すだろう。そんな状態を作ることが不破の戦略のキモである。


人間は、人から言われたら信じなくても、自分で思ったことは信じる。共産党から「君たちのことを最も考えているのは共産党だ」と共産党から言われてもSEALDsは信じないが、「国民連合政府を作ろうと努力したけど『他党の協力が得られないので実現できませんでした』」と言えば、「自分たちの言うことを聞いてくれるのは、やっばり思想的に近い共産党だけだったんだな」と思う。


で、SEALDsからの入党者続々で彼らがさらに多くの若者をスカウトしてきてくれて、共産党(゚д゚)ウマーというのが不破の本当の構想なのだ。


すなわち、国民連合政府構想は最初から失敗させるつもりなので、不破は国会前に行ってSEALDsに共産党最高指導者と見られたくなかったし、発表するのは志位にして国民連合政府失敗の責任もおっかぶせる。すると自分は傷つくことはなく、相変わらず共産党最高権威でいられるのだ。


ちなみにぼくちん、そうした不破の策略(浅知恵)は成功しないとみている。不破の策略をこうやって公開しなくても、SEALDsは共産党になびかない。だってこの程度の策略でなびくほどSEALDsが馬鹿揃いなら、とうのむかしに彼らは共産党に入党している。そんな当たり前のことが、もうろくしている不破にはわからない。


SEALDsは、良かれ悪しかれ、既存の政党政治の枠組みでは収まらない存在になっている。彼らに対抗するにせよ、彼らを味方にするにせよ、可能ならしめるのは我々のようなロートルではない。彼らと同世代の、まだ見ぬ政治家予備軍たちだとぼちんは思ってる。