しんぶん赤旗

岩手県知事選が20日告示(9月6日投票)され、日本共産党も自主的支援をする達増(たっそ)拓也候補(51)=現=が、無投票で3期目の当選を果たしました。

 東日本大震災の被災者に寄り添った復興と、戦争法案に対する態度が大きく問われることになった今回の知事選では、日本共産党をはじめ5野党党首がそろって達増氏への支持を表明。達増氏が「違憲の安保法案は白紙撤回すべき」と表明するなか、自民党は、候補者を立てることすらできず、“不戦敗”となりました。 

前回選挙で、共産党候補は供託金没収ラインを大幅に下回る惨敗で、今回は野党共闘で「勝利」することになった。達増知事一期目、二期目では対立候補を立てていたのに、今回支持に回ったのは震災復興関連の仕事と安保法案に対する姿勢を認めたからだというのは当然額面通りではない

共産党が候補者を出さず、野党相乗りに載るのは珍しく、選挙費用が節約できた点で岩手県のためになっただろうが、達増知事の一期目にどんな批判をしていたのかは、当然なかったことにされている。

しんぶん赤旗2009/3/5

民主党の小沢一郎代表の第一公設秘書が逮捕された三日、岩手県議会では元民主党衆院議員の達増拓也知事と西松建設の関係を問う質問がありました。日本共産党の斉藤信県議が、一般質問で取り上げました。

 斉藤県議は知事の政治資金問題と政治姿勢をただし、知事が代表を務めた民主党岩手県連が二〇〇三年から四年間にわたり、西松建設の政治団体である「新政治問題研究会」から八百万円、「未来産業研究会」から三百万円の献金を受けていたことを指摘しました。

 西松建設が、花巻空港整備や簗川(やながわ)ダム建設など一九九六年度からの八年間で百九十三億円の公共事業を県から請け負っていたことを示し、「透明・公正な県政運営の立場から、きぜんとした分かりやすい対応が求められる」と迫りました。