しんぶん赤旗
安倍総理と志位委員長の論争について
「政府の言う『武力行使と一体でない後方支援』など、世界ではおよそ通用しない」―。日本共産党の志位和夫委員長は、17日の党首討論で、戦争法案で大幅拡大される自衛隊の米軍等に対する「後方支援」について、「他国の武力行使と一体化しないから憲法違反ではない」とする、政府のいわゆる「武力行使との一体化」論について、「国際法上の概念が存在するのか」と追及しました。安倍晋三首相は「国際法上の概念ではない」と認め、自らの答弁を事実上撤回しました。
 
 もうね・・・安倍タンは戦闘に巻き込まれないとしたくて逃げまくるし、志位ボンは兵站を知りもしないくせに偉そうに貧相なシュミレーションを振りかざすし、確かにこんな議論、どこでも通用しない。頭が痛い。

そもそも兵站で問題になるのは、たいていは戦闘行為ではなく滞りない物流であって、一般論で言えば制空権や制海権が保持できない場所以外で戦闘行為に巻き込まれるとすれば、それは敵がよほど上手に奇襲をかけてきた場合に限られる。 防衛省の人が相手だったら一蹴される程度の議論でしかない・・・


まじめに勉強したかったらこちらね
補給戦―何が勝敗を決定するのか (中公文庫BIBLIO)
マーチン・ファン クレフェルト
中央公論新社
2006-05



こうしたくだらない議論をしている間にフィリピン大統領は、こんなことを言っている

6月2日から5日まで、フィリピンのベニグノ・アキノ3世大統領が国賓として来日、3日には参議院本会議で演説した。アキノ大統領が日本の国会で演説するのは今回で3回目だ。大統領は「新たな地理的境界や権限を書き換える試みがなされ、海洋や地域の繁栄が損なわれる脅威にさらされている」と中国(大統領は「日比両国が対応に困難を感じているある国」と表現)の南シナ海での埋め立てを比判したほか、安倍政権の積極的平和主義や安保法制の整備について「強い尊敬の念をもって注目している」と語り、これまでよりも一歩踏み込んだ地域安全保障観を披露した。 

目の前の侵略行為に警戒感を緩められない国々が、当然志位委員長を尊敬されることは、ない。