山猫日記
ぼくちんも注目してはいるのだが、まだ著作は読んだことがない新進気鋭の女性政治学者のblog。維新の都構想の住民投票が否決された件について書いてある。

内容は相当に密度が高いのでリンク先を読んでいただきたいのだが、当blog的な注目点はここだ。

維新という政治勢力は、特に、今後の野党再編の成り行き如何によっては、自民党に対する最も本質的な挑戦者となる可能性を秘めています。だからこそ、都構想挫折の教訓をしっかりと刻み込むことが重要なのです。統治機構改革においては、有権者が身近な利害との関連付けて理解できるように工夫することです。そして、政策が作り出す感情をコントロールすることであり、政治的リーダー個人の資質を超えた組織的な運動を作り上げることです。

 要は、維新という政党が自民党の本当の敵となっても、共産党は・・・w というお話。

維新がここ数年で自民党が最も怖れる敵ではなかったのか?とか突っ込みどころもなくはないのだが、それはそれとして、この方、自民党、そして共産党的なんだよなと思うのは気のせいか?

身近な利害が有権者の投票性向に影響するのは確かだが、政治の怖さはそうした利害感情を超えるところがあると、ぼくちん思うのですね。

最も虐げられている人は、ちょっと権力者から「お小遣い」をもらうと途端に体制派になる、いわゆるプチブルになるということだ。これに対し革新を担う人たちは、現体制で最も虐げられている人たちではない。むしろ恵まれている方の立場の人が多い。

そうした歴史の事実を最も無視して利害を訴えるのは自民党と共産党だよな・・・なんてことを思うのですね。