レスポンス
 日本語による「中国鉄道時刻表」(中国鉄道時刻研究会)が8月に発行される。日本語版の中国鉄道時刻表が発行されるのは戦後初めてとみられる。中国で一般に販売されている時刻表を日本語化したものではなく、日本の時刻表に準じた体裁(日式)でまとめているのが特徴だ。

共産鉄道趣味者向けというより、実際は中国観光やビジネスを行う人向けなのだろうが、日本式の中国鉄道時刻表が出た。そのうち、電子書籍版は新々社から間もなく発行される。

日本式の時刻表なので、現状の所iPadなどの10インチタブレットでも片面全体表示ですら字が小さくなりすぎて、スワイプ動作で拡大しないと読めないのがネックだが、それでも

「中国の時刻表は分かりにくいのです」と、中国鉄道時刻研究会の主宰者の一人、東京大学大学院の何ろく(「ろく」は王へんに力)さんは話す。日本の時刻表の場合、基本的には路線ごとに掲載ページをまとめており、列車の配列も始発駅を基準として出発時刻順に並べている。これに対して中国の「全国鉄路旅客列車時刻表」は、一つの区間が離れたページに分かれて記載されていることが多く、列車の配列も時刻順ではなくばらばらだ。これでは細かな乗り継ぎプランを立てることが難しいし、特定の時間帯に何本の列車が運転されているのかすら、簡単に調べることができない。

ということなので、本気になって使う人には重宝するツールとなるだろう。