元海軍大尉で、戦後共産党員なった人の手記らしい。検索すると九条の会やらあちこちで名前は出てくる人で、松本善明と同世代・・ってこの方90歳を超えてるが・・・の思い出話のようである。

自民党による55年体制が確立して1年。ソ連ではフルシチョフによるスターリン批判が行なわれ、ハンガリー事件が勃発、左翼陣営は激動の時代を迎えていた。マルクス主義に傾倒した元海軍大尉の著者は、職場での労働運動、義妹への道ならぬ思いが招いた家庭崩壊といった出来事に揉まれながら、喘ぐような日々を生きてゆく。若き共産党員の苦悩が赤裸々に綴られた、貴重な時代の証言!