和歌山から打電

和歌山県議会議員松坂ひでき氏のblog 1月25日付け

●近所の男性が、23日早朝から自転車で出かけて帰っていません。役場からはこの3日間、町内放送で情報提供を呼びかけています。

今日お昼の11時ごろ、丹生ノ図の県道バイパス沿いで堀江町議と街頭演説をしていたら、彼らしい男性が通りかかり声をかけました。本人だとわかり役場・ご家族と連絡をとろうとしましたが、自転車で走り去ってしまいました。目撃情報が、11時、12時、3時と続き、地元消防団や関係者のみなさんも大勢で探してくれていますが、いまだ帰っていません。

●探している方は、有田川町下津野在住の36歳男性(30歳ぐらいに若く見えます)。私たちが見かけたときは、黒っぽいジャンバーにグレーのスウェットパンツ姿。あごひげを生やしていて、紺色のキャップを後ろ向きにかぶり、青いママチャリ(前かごはグレーのプラスチック製)に乗っていました。

●家を出て3日目の夜、先ほどは雨も降りました。どうしているのだろう、寒くないだろうかと心配がつのります。明日朝8時からは、地元北筋区民みんなで探しに出ることになっています。
 どうか、見かけた方は有田川町役場までご連絡下さい。 



この行方不明の方が一昨日、川で亡くなっているのが発見された。
情報提供者によれば、街頭演説している時、くだんの人物に缶コーヒーを手渡して多少の会話をかわしていたという。

情報提供者も認める「いい人」であったことが災いしたようだ。自転車を停め、逃げそうになった時に飛びかかってでも捕まえるべきであった。実際、遺族が「それだけの身体を持ちながら、なぜ力尽くでも取り押さえてくれなかったのか」と抗議したらしい。

 おそらくはコーヒーを手渡して「みんな心配しているぞ。早く帰りなさいよ」なんて感じで、にこやかに説得していたんだろうと思うが、いざという時キチガイになれない弱さが出てしまった言うべきか。

亡くなった人物も県議も情報提供者にとって知己であって、ぼくちんに打電するにもさんざん迷った形跡がある。県議の人のよさを情報提供者はよく知っている、しかし情況を読んで的確に行動する資質に欠けることを根拠に責めていいものなのかと逡巡されているわけだ。

冷酷に言えば、政治家は結果倫理@ウェーバーで評価されるわけで、責めても問題はない。とはいえ、情報提供者が迷っているくらいなのだから、この県議は本当に「いい人」なのだろう。

県議には、今回の失敗を繰り返すなとだけ言っておこう。いざと言う時にキチガイになれない人なら無理だけど・・・・キチガイになるにも才能、あるいは修練が必要だからね。