林局碧段

1985年、志位和夫作とおぼしき学生新聞社発行の「東大における反共主義とのたたかい」なる小冊子の論評と、そのpdfがアップされている。

当時東大教養部では、七夕選対、クリスマス選対、紫陽花選対と呼ばれた無党派執行部が民青、勝共を押さえて自治会を掌握していた時期があった。そんな時代の無党派自治会への攻撃がこの小冊子のすべてなのだが、まぁよくこんなの見つけてきたなwww

最初に民青が暴行を受けたところから始まって、これに当時のTCZが断固たる措置をとらなかったところから始まり無党派自治会がいかにも勝共と繋がっているかのように長大な批判を続けるという、いつものパターン・・・ただし、田川豊など今のお馬鹿さんたちと比べたら、はるかに強力ではあるわな。

最初に民青に対する暴力事件を持ってくるところなど、やり口はうまい。それなりにボリュームのある小冊子を最後まで読む根性のある人しか、その悪い意味での巧さはわからないだろう。

ということで、民青に対する暴力事件のところだけ解説しておくか・・・
719-012「東大における反共主義とのたたかい」によれば、当時の正副委員長は、この暴力事件の加害者であるCやD書記長に対し、批判はしてもそれ以上の懲罰を行わなかったことをもって勝共だと言っている。

これは、この事件がネットが発達している現代に発生するなら、そうした断定は正しいかも知れないとは思う。 しかし30年近く前のこととなるとそうは言えないんだなこれが。

なぜかというと、当時の大学って無党派自治会でさえこういう事件で警察を学内に入れるのを拒否しようとしていたから・・・大学自治の担い手の一つである大学自治会が拒否したら、警察は学内に入れないんです。

殺人事件などあったらそれでも入って来ていただろうけど、寮生の部屋を破壊し消火器でボコボコにするなんて、先輩寮生が後輩寮生によくやってたんだから・・・20代の読者にはウソだろって言われそうだが、マジっスよ。

で、ぼくちんのいた大学の寮でも似たようなことがあって、学部自治会委員長の立場上、寮自治会に「お前ら何やってんだ!」と呼びだしたら「寮自治に介入するのかてめぇは!」食ってかかってくる始末で、どうしたものかと思案していると、その寮で下級寮生の反乱が起きてぼくちんが手を出す必要がなくなったという・・・80年代はまだそんな時代だったんですw

 だからこの程度の暴力事件があっても警察に通報なんてそうなかったし、そもそも通報されてもこの程度の「微罪」で警察が介入しようとしても自治会が拒否したら警察は介入できなかったんです。今ならネットに被害報告が出たらそうはいかないでしょうけど。

ま、そういう時代だったものですから、自治会としても警察を大学に入れるなんてことに相当抵抗感があった(ぼくちんもあった・・・反民青、反セクトであっても大学自治の伝統に忠実であろうとはしていたから)

そこに日共・民青はつけこんで批判しているのだが、もし正副委員長が警察の介入を許す、すなわち学生に被害届を出させて、警察が学内に入ることを許可していたら、日共民青はそれをネタにして非難ごうごうの小冊子を作っていたはずだ。

そんな奴らなんだよ、日共、民青は・・・・