のんちゃんとの論争フィールドであったやりとり

120. のんちゃん@ぶさよでいっく様はじめ各位様
2010年11月08日 09:11
これ、よく読みなさい。

http://www.tamura-jcp.info/column/101107-211746.html

労働者してない人でも、苦しみは体感してますよ。


 * 131. 仮)山田二郎
 * 2010年11月09日 12:26
 * タム−リンが平然と有権者や支持者に喧嘩を吹っかけるアホ党員と同じ感覚だと言う事がよくわかる返答ですね。www


 * 132. のんちゃん@仮)山田二郎
 * 2010年11月09日 17:57
 * そんなこと言うなら、具体的に証明しなさい!!


これは、こういうことなんだな・・・・
解説しよう

『バッテリー』について「野球の描写が実に生き生きとしていることに、まず感動した」と市田さん。
野球少年だっただけに、感じる所が強かったようです。
あさのさんは「野球はやったことがない。スポーツは全くだめ」とのこと。
けれど「わからないことだから、そのまま終わらせたくない」「自分が知らない、わからないことだからこそ描きたい」、それが作品を生み出す力となっているのでしょう。

ああ、私たちの仕事と重なるなぁ、と思いました。
自分の人生、生活の体験をこえた、様々な生き様を実態を私たちは知ろうとしています。
それが議員活動の根幹ともいえるからです


あ さの氏は、小説家としての仕事を行う姿勢について言っておられるのですね。同じようなことは、テロリストを描いていた高村薫氏もおっしゃってましたね。拳 銃の実物も見たことなければ撃ったこともない。テロリストも同様。だからモデルガンを手元に置きながら小説を書いていたとか。

そんな姿勢で仕事をする小説家が多いのは、小説が人を描く仕事だから。例外的に人間以外の他の生物や、時には庭が主人公になるなんてこともありますが、そこには擬人化という手法で対処しているわけです。

タムーリンの仕事は政治家です。政治という仕事は人を描くのではなく、動かす仕事です。選挙の時、有権者に自分の名前を書いてもらうから始まり、自分のやりたい政策を実現するために人を動かし、自治体なり政府なりを動かしていく仕事です。

さまざまな生き様の実態は必ずしも知る必要はない。たとえば経済政策を実現するのに個々の労働者の生き様を調べる必要はない。必要なのは目的に対して実効性のある理論構築と、その理論を多くの人、特に政界、経済界の人間に理解させることです。政治家や実業家の生き様など調べる必要すらない。

生き様を調べる必要があるのは、自分と対立する者たちと対峙する時。たとえば対中外交を行う上で胡錦涛はどんな人かを調べることは、日本が外交を有利に行う上で必須の仕事です。それを前提として読むと、以下の文章には疑問を呈さざるを得ない。

先日、こんなメールが私に届いたことを思い出しました。
「あなたは社会人として一般の会社で働いたことがない。だからダメなんだ」という内容でした。
どこがどうダメなのかは指摘してもらえなかったのですが…。
確かに私は、青年団体の専従から国会議員の秘書、候補者、そして国会議員という政治の道一筋で生きてきました。
もっと色々な体験をすれば、学ぶことはたくさんあったかもしれません。
けれど、体験したことしかわからない、というのは違うと思っているのです。

たとえば戦争を体験しなければ、本当の反戦の訴えはできないのか、
食べるものさえない時代を生きてこなければ、反貧困の運動はできないのか、そうではないと思うのです。
私たちは「知ろう」と努力します。自分の人生や経験をこえて、他の人の人生を、苦しみや悲しみや痛みに、少しでも近づけるようにと努力をします。
それらを伝えようと努力します(しんぶん赤旗が他の一般マスコミと違うのは、ここだと思います)


「あなたは社会人として一般の会社で働いたことがない。だからダメなんだ」
こんなことを書いてよこした人は、たぶん一般の会社で働いたことがない人を全てダメだと思っているのではない。あさのタンの発言に対応した書き方をすると「おめーは他者に対する想像力がない」と言っているのだ。他人がどんな行動原理で働いているのか、どんなことに悩んでいるのか全く想像すらできていないと言っている。

言い換えれば「体験したことしかわからない」からダメだと言われているのではなく「体験したことしか理解しようとしない」からダメだと言われているのだ。
だから、こんなメールが来た時に書かなければならないのは、

「人を知ろうと努力しているが、まだまだだと思われているようです。あさのさんのように人を理解できるようになるのには、まだまだ道は険しそうです」

といった感じに、自分の至らなさを自覚し、克服しようとしていることを示すことなのだ。ま、そんなことを書ける人なら社会人として一般の会社で働いたことがない人でも「だからダメなんだ」なんて言われないわけなのだが・・・。