北海道新聞12/19日付の要約

18日の士別市議会定例会で議員定数を22から20に削減する定数条例の審議があった。全会一致で可決されたが、国忠崇史議員は採決時に退場した。退場理由は

「補欠選挙で当選していることで、これまでの経過を含めた全体の責任は負えないと思い、採決の場での意思表示は回避した」とのこと。

この条例に関しては、以前朝日町との合併があって、その時に定数は旧士別市22から18、旧朝日町12から4に削減されているのだが、それでも人口3万人以下の道内市町村の中では議席数最多ということで削減を求める声があった。

ただ市民に対する説明があまり行われていなかったようで、審議というか説明2分に傍聴席からは「ばかにしている。たったこれだけの説明で納得できますか」「昨日自治連(市自治会連合会)の申し入れがあったのに・・・」という感じで、市民の間には今なおかなりの反発があるようだ。

今回国忠議員が誕生した補欠選挙において、定数3のところに国忠一人が立候補という状況をかんがみるに、定数2減というのは落とし所としては悪くないと思う。定数も削減しているし、市議としても落選リスクが上がるわけではないからだ。

ただ、それでも不満が出るところからすると、市民側としては落選リスクが増えなきゃ意味がないと考えているような感じである。

おそらく背景には市議会議員の仕事に対する不信感、たとえば落選リスクを高めないと市議会議員は市民の方を向かないみたいな考えがあるのだろう。

そうした考えが正しいのかどうか判断材料を当blogは持たないが、もちっと定数を20にする根拠の説明をていねいにやったらこじれなかったろうになぁといった印象がある。

議員になってまだ三ヶ月も経たないから、定数20が適切かどうかよくわからない。とりあえず、議会と市民と両者の言うことを聞くことから始めよう。国忠議員が採決に参加しなかった理由は、そんなところだろうか?