植草一秀氏のブログエントリから、カナダで日本語ほか、あちこちに飛び火している政治資金関連の話題がある。そのきっかけとなった文書にこんなことが書いてある。

共産党は政党交付金を受領していないが、その分、共産党の支持者がその意志に反して重い負担を強いられているという現実も存在するのではないか。


実際にカネの問題で重い負担にあえいであるのは支持者というより赤旗を家族の人数分とらされるような党員だろうけど、そんなことを知っている党外の人間は、当blogの常連さんほか、あまりおられないのが現実だ。

だから共産党についてあまりよく存じないと思われる植草氏の意見として読めば、別におかしなところはない。本人も自信がないのだろう。推定していることを示す書き方は彼の知的誠実さの現れとも読める。

これに対し、こんなことを書いていている人がいる。

植草氏のブログにおける主張は、積極財政を主張する点が支持できるため、このところ私は植草氏批判を控えめにしてきたが、上記の主張はいくらなんでも滅茶苦茶である。支持者からお金を集める共産党のやり方は、今後民主党が倣って目指すべきものであって、民主党が掲げる「企業団体献金全面禁止」のあるべき姿ではないかと私は考えている。ところが、植草氏は「共産党の支持者がその意志に反して重い負担を強いられている」などと書いて、せっかくの良い流れに水を差している

まず共産党のやり方は、プロダクトライフサイクルで言うなら「衰退期」のモデルである。最大の集金マシンである「しんぶん赤旗」三年で1割減紙。日刊紙は大赤字と来たもんだ。求められる新しい集金マシンはどこも開発しきれていないのが現実というものである。

次にいくら共産党でも支持者は「十万円寄付しろ」とか強制されたりはしない。「すみません、恐縮ですが、選挙でお金が足りないので(十万円ほど)ご寄付をお願いできませんか」みたいに頼まれるだけである。

党員、特に専従となるとそうはいかない。議員や議員秘書がいくら寄付するのかは彼らの任意で決められない。党が決めるのである

それにしても思うのは、共産党って、ホント中身について知られていないんだなということ。引用した二人とも、ブログ界隈では有名な人なのだが、そんな人たちでも共産党の実態については素人同然。ま、実態を総合的に書いているのは日本広しといえども、宮地健一氏のサイト、さざ波通信、そしてここくらいしかないのだから仕方がないか。

にしても、ここは宮地氏やさざなみ通信よりは敷居が低いはずなのだけど、当blogが引用されているこのblogのコメントにはこう書いてある。

日本共産党の?に関しては、↓が一番参考になります。
http://kinpy.livedoor.biz/
コア過ぎて、共産党趣味者以外には、???ってな内容が多いですが…

投稿: ちくちく | 2009年11月11日 (水) 04時54分


結構ショックを受けているぼくちんであった(悲)