10月28日国忠崇史士別市議の一般質問が行われた。以下その原稿だが、量が多くて1エントリの字数制限に引っかかるので二分割する。特に後半の質問は日本共産党の重鎮議員のカンに障ったらしく、29日の議会では名指しで「国忠の議員としての資質を疑う」とやったという。

今回がデビューとなりました。まだおぼつかない点が多々あることと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、牧野勇司市長による新たな市政がスタートしてはや1ヶ月、市民の間には期待と不安が交錯しつつも、やはり牧野市長が詳細なマニフェストを掲げてあの市長選挙を戦い抜いたことを鮮明に記憶している方がいまだ多いのであり、今後のマニフェスト実現への具体的方策、さらにはその過程をじっくり注視しているところであります。

アメリカでは、新大統領就任から100日間は「ハネムーン期間」として、メディアからの大統領批判はなるべく行わないとされていますが、私もそれにならい、市長就任の9月25日から来年正月三が日まで批判は慎み、微力ではありますが協力を旨とし、数々の建設的提案をすべく考えておる次第です。

本議会において今月13日に行われた所信表明演説では<「やさしいまち」の創造>が冒頭部分を占め、子育てや医療、介護、福祉の問題が市政のとりくむべき最大の課題とされています。
「コンクリートから人へ」という新政権の標語が適切かどうかわかりませんが従来のハコモノや道路、ダムに代わり、「対人ケア」こそが、国でも地域でもこれからの主要な公共事業になることは間違いないと思われますし、そうでなくては少子高齢化社会を乗り切っていくことはむずかしいので、市長のおっしゃるところの「やさしいまち」はその大きな流れにフィットしているわけであります。
世間ではまだまだ、土木工事などに比べ「福祉から生産活動への波及、もしくは福祉から雇用への波及効果は薄い」という偏見が語られることがありますが、昨年度の「厚生労働白書」を読めば、そのような固定観念は一瞬にして吹き飛びます。

白書いわく;
医療・介護の生産波及効果係数が4.2(従来の「公共事業」が4.1)、また雇用誘発効果の係数にあっては、従来型「公共事業」の0.1に対し、介護が0.25と突出して高いのであります。福祉は、雇用も生みだし、なおかつ生産にも結びつくのであります。

ですから市長におかれては、新たな「公共事業」である福祉のまちづくりに自信をもって邁進していただきたい。そのことを最初に申し上げて、質問に入ります。

第一のテーマは、「子育て日本一」の内容に関連してであり、その中でも私が取り上げたい第一の点が【児童公園整備】についてであります。

毎年春、市内の公園では、残雪の処理、そして残雪下から出てくるゴミの清掃、しかるのちに遊具設置が行われます。
長い冬の間、各公園は雪捨て場としても活用されておりますが、そのことは市民要求でもあり、また一部の公園では積み上げられた雪の上でたくましく遊ぶ子ども達もいますので、雪を入れること自体を問題にはしません。しかしその反動として、3月下旬からおよそ5月中旬までは融雪期で遊べず、結局公園から子ども達の歓声が聞こえるのが5月20日前後まで伸びてしまいます。
例年、ゴールデンウィークともなればそろそろ桜だ、花見酒だと活気づく大人がいる一方で、子ども達の外遊びが後回しにされるようでは「子育て日本一」どころかその反対であり、この課題には緊急に取り組まなくてはいけないのではないでしょうか。

公園の「端境期」が長く、使用期間が短くなることを避けねばならない理由は、以下の点からも申し上げることができます。

それは、「子どもの体力向上」という観点であります。
10月16日付 北海道新聞は、全国体力調査で北海道の児童の結果が振るわなかったことを受け「運動の習慣織り込もう」という社説を載せており、「自由にキャッチボールができ、サッカーボールをけることができる公園がもっと欲しい。」と指摘しています。
さらに3月12日定例市議会・平野洋一議員一般質問への安川登志男教育長の答弁でも、全国体力調査結果の感想に関わって「児童が放課後に町なかで遊ぶ姿を目にすることが少なくなった」と述べられております。
やはり公園で春早くから子ども達の歓声が聞こえるよう、我々おとなはもっと努力すべきではないでしょうか。
また、数ある公園のなかでも、なかんづく次に挙げる2カ所については特別の態勢を取らなくてはならないと思います。
あすなろ公園は士別市立あすなろ保育所の、あけぼの公園は市立あけぼの保育所の「園庭」としての条件でそれぞれ認可を受けているわけでありますから、この2カ所については通年使用が大原則であります。(ちなみに、冬は雪遊び場としているので雪捨て場としての使用は可能であります。)
この二つの公園については最優先で遊具設置すべきであり、本来端境期はあってはならないのです。

繰り返しになりますが、雪捨て場としての使用も市民要求であり、他方で春の遊具設置を急ぐとしたら市民要求がぶつかりあうことにはなります。しかしそこを迅速に行い、公園の冬モードと夏モードとの転換をパッと行う、そんな技術が蓄積されていけばむしろ寒冷地の公園管理技術の手本にもなりうるわけで、現業の方々にはぜひこの課題にチャレンジしてほしいし、市長・市幹部の皆さんも応援してほしいと切に思う次第です。

市長マニフェストでは「樹木のあるミニ公園」をうたっていますが、既存の公園についての夏冬端境期短縮対策をまず優先してお願いしたい。そのための予算措置もしてほしいし、また他方で、残雪下からペットの糞やゴミが大量に出ることについては地域住民への啓発や、場合によっては清掃協力も呼びかけるとよいと考える次第ですが、以上、公園整備の件をどのようにお考えでしょうか。

子育てに関わる第二の点は【学童保育と小中学校校舎耐震化について】であります。

士別市の学童保育については、児童館の定員オーバー状態がまさに日常となり、南小学校下のあけぼの児童館にいたっては、定員の2倍以上となっており、建物の老朽化とともに、狭隘さが目に余ります。職員も、不要不急の児童の来館を断るのが仕事の一環になっておる面があり、いたたまれない気がいたします。児童館は本来、保護者の就労有無にかかわらず遊びに来ることができる施設であるのです。

また、政府の近年の方針では70名以上の児童が登録する大規模児童館は来年度から補助金カットとなるため、いずれにしろ今後は、他の市町村で行われているような小学校の余裕教室利用も選択肢として考えていかなくてはなりません。
この件については、昨日の出合たかし議員の質問に対する教育長の答弁において、来年度からの余裕教室利用を明言されましたので安堵しております。
しかしながら、校舎の耐震化工事が完了していないと放課後の利用は難しいとも聞いています。

校舎耐震化についてはすでに予算もつき、今後の展望は開けています。私も文部科学省に直接問い合わせたら、分厚い資料を送ってくれてなおかつ士別市教育委員会に照会するとの答えがあり、文科省も力入っているなあと感じ入った次第でしたが、問題は審査・診断の段階から実際の工事までにタイムラグがあり、電光石火とは行かない。これはなぜなのでしょうか。また、これも喫緊の課題であるから市長を先頭に国会・政府に促進策を要求すべきと思いますがいかがでしょうか。なにも審査・診断の順番を繰り上げてくれとかいう要求ではなく、審査機関の陣容をより充実してほしいとか、一連の耐震化工程の迅速化などを、市政トップとして要求してほしいのですが、どのように考えておられますか。

子育て関連の最後の点は【二重保育、三重保育の実態について】であります。

一日のうちに複数の保育所、および保育施設間や保育サービス事業者間を移動して保育を受けることを、二重、三重保育と表現しているが、実態はどうなのでしょうか。低年齢であればあるほど、子どもにとって移動はストレスになりうるのであります。各保育所や児童館で延長保育を行うことによって、極力これを少なくしていくことができると思うが、お考えを聞きたいと思います。

ただし断っておかなければならないのは、二重保育が必ずしも悪いわけではないということであります。すなわち現在、インフルエンザ蔓延による学級閉鎖・学校閉鎖で留守番を余儀なくされる小学生等、子どもが家に置き去りという家庭が増えていると聞きます。10才未満の子どもに留守番をさせるのが罪となる国があるくらいだから、たとえ二重保育となっても子どもだけでの留守番はさせないで、どこか育児サークル・預け合い・保育施設などに預けたほうがまだずっとよいのであります。ですからその点は「子どもだけの留守番をなくす」ことの啓発を行うことが望ましいし、考えてみてはどうでしょうか。
以上、子育てに関連した3点の質問でありました。


2につづく