志位委員長の幹部会報告

全党の努力によって、党勢拡大の上げ潮の流れを継続していることです。党員拡大は、毎月千人をこえる新入党員を迎え、五中総以来、新入党員は一万六千人をこえ、十六カ月連続前進をかちとっています。読者拡大は、一月度は後退しましたが、二月度は前進をかちとり、五中総以後の通算で、日刊紙の読者は七百五十五人の減、日曜版の読者は一万三千三百五十九人の増となっています。日刊紙の減は弱点ですが、全体としては全党の奮闘によって上げ潮の流れを継続しています。これは選挙勝利の条件を広げるとともに、党に活力と自信をもたらしています。

1年半で新入党員が一万六千人を超えたと言っているのだが、全党員数は今なお40万人と言っている。実際はトントンじゃないかという疑念が今なお払拭できない。

赤旗は日刊紙減の流れは止まらない。すでにとっている党員が二部三部ととる自爆購読は、もはや日刊紙でも維持できなくなっているとみるべきであろう。日曜版にしても、昨年のブームをもってしても1%くらいの増加にしかなっていない

同時に、従来の延長線上の活動では勝利の保障はない、いま活動の飛躍をかちとることなくして勝利なしということを、直視することが必要であります。

 それを示す重要なバロメーターは、中間地方選挙の結果です。七中総後、一政令市、四十五一般市、四十四町村で選挙がおこなわれ、わが党は百六十九人が立候補し、当選は百四十七人です(自民党は五十三人、公明党は百三十五人、民主党は五十一人、社民党は十八人)。党の議席占有率は7・85%から8・38%に前進しました。得票は七割の選挙区で前回を上回り、全国では前回選挙比105・4%と前進しました。このようにこの分野でも党は前進の流れをつくっています。得票目標を突破して大きく躍進した経験も生まれています。

 しかし、得票を減らし議席を失ったケース、得票を増やしながら競り負けて議席を失ったケースがあることは、重視しなければなりません。何よりも、得票を前回選挙比で伸ばしてはいるものの、基準とすべき得票目標比では74・5%と伸ばし方が足りません。他党との関係でみると、前回選挙比の得票は、共産党105・4%、自民党105・2%、公明党102・1%、民主党151・2%、社民党85・7%と、他党も多くが伸ばしています。ここには、総選挙を目前にして、党派間のたたかいが激烈になっていること、わが党の締め出しと落選を狙う反共シフトなどが敷かれていることなどが、反映しています。

650万票目標の3/4が現在の実力なので、現在の票読みが485万程度で500万票に届いていないことがうかがえる。投票率がかなり高かった前回衆議院選時の数字が小選挙区494万、比例492だから、前回同レベルの投票率を想定すれば485万票は党勢衰退を意味するであろう。

投票率が50%代に落ちたと仮定しての数字ならそれなりに伸ばしたといえるだろうが、政権交代への関心から投票率は6割台を維持するであろう。そうなると現時点での総選挙での飛躍は疑問だということだ。