まったく....宮本岳志先生は困ったものです。まぁ、読んでみて下さい。

 しかし、これをとりあげて麻生氏などが浮かれることには憤懣やるかたないものがあります。今回ノーベル物理学賞を受賞され、その「底力」を発揮された南部先生は87歳、ノーベル化学賞を受賞された下村先生は80歳です。つまり麻生氏ら自民・公明がやってきた政治は、まさにその「底力」を生み出し、今も発揮されている高齢者にたいして、まるで邪魔者扱いするような「後期高齢者医療制度」を導入してきたのです。「焼け野原から経済大国に」してきた国民の努力に感謝するどころか、踏みつけにして恥じないではありませんか。

南部先生も下村先生も立派な業績を残された方ですが、ぼくちんなんでそんな歳になるまで受賞させなかったんだと思いますけど。文化勲章などもそうですが、すでに一線から退いた人に受賞させるより、今活躍している人を受賞させる方がどれほど若者の意気が上がるかと……

ま、それはそれとしてお笑いなのは、南部先生や下村先生はアメリカ在住で、しかも別に生活に困っているわけではないはずなのに、言うに事欠いて日本の後期高齢者医療制度を持ち出すたけし先生の馬鹿さ加減でつw

だいたいたけし先生、業者党員の集会なんかに出て気がつきませんか?自営業者の中には後期高齢者になっても現役バリバリの人もけっこう多いことが。現役バリバリの後期高齢者はね、たいていこんなことを考えているんですよ。

「サラリーマンで定年後仕事もせず、ゲートボールだの盆栽などと遊び回っている奴が多いが、あいつらはもっと働かせないといけない。病気とかで働けない人は、国がキチンと面倒見なきゃならんよ。でもな、これだけ年寄が増えて少子化が進んでいるのに、自分は遊んでいるくせにもっとカネよこせとは何を考えているのだ?子供の世代に負担を押し付けて自分は遊び回っているような奴の年金は減らした方が良い。でないとあいつらは働かん

こうした考えの背景には、生涯現役を続けられるだけのキャリアと体力を持っていてることと、自分がこの世からいなくなってからの日本の将来を憂える考えがあるわけです。こうした人たちは、後期高齢者医療制度で負担が増えても当然だろうと考えます。

もちろん、これは自営業者独特の考え方で、実際には普通の年寄が働こうとしても雇用がほとんどないのが現実ではあります。だったらやるべきことは、高齢者の雇用先をいかに作り出すかになります。ワーキングプアも同じで、若者から搾取することが不可能なほど労働の供給が逼迫すれば、正社員も時給も増えるのです。

日本共産党が本当に未来に生きる政党であるならば、そうした問題意識を持って党員の起業(=雇用創出)に最も力を入れるはずです。高齢の自営業者から若者にたかるしか能がないといわれかねない年寄を減らすことに全力を尽くすはずです。

よって宮本たけし先生が麻生総理に投げかけた、以下の発言を謹んで返させていただきます。

自分の言っていることと、これまで自分たちがやってきた政治とのこの覆いがたい破たんを、今一度、胸に手を当てて、深く考えてみることをおすすめしたいと思います。