コバコバたんの原油価格ゼロ提案のつづき

現在の原油高・原材料高の中で、コスト上昇分を商品価格に転嫁できているのは極々一部の大企業だけで、多くの中堅以下の企業はコスト上昇分を価格に転嫁できずに苦しんでいます。具体的には事業を縮小・廃止したりしています。
 でもって、この生き残る事のできる超・大企業っていうのは、同時に、エネルギー消費量のもっとも多い化石燃料の大口需要家でもあったりします。

 極々、単純化した書き方をしますが、中堅以下の企業が淘汰された分、その企業の担っていた市場を生き残った大企業が美味しく頂いてしまうわけです。
 そして、中小企業が労働者の手足で担っていた生産過程を、入れ代わりに担うことになった超・大企業様は、ロボットに置き換えたり、外国で生産した部品を大量の燃料を消費して輸入したりして、置き換えるわけです。

 これでは、同じ量の商品を生産するために消費する化石燃料の総量は増えてしまい、原油の需要増からますます原油価格は高騰し、中堅以下の企業はバタバタと倒れるという悪循環が続くことになります。

中略
まぁとにかく、大量生産・大量消費・大量廃棄の大企業依存型の消費社会から、少量で多彩な商品を長期間にわたって使い続けるっていう「もったいない」精神を発揮した社会に転換するための財源に充てる、、、ぶっちゃけて言いますと中小企業応援型の消費社会への転換を測るために真剣に取り組むことこそが必要なんじゃないのか?、、、ってわけです。

話にならない。中堅以下の企業が価格転嫁できずに事業を廃止縮小したところに大企業が参入する?そんなことができるなら、とうの昔にやっているというか、一般論では大企業は小さなビジネスは効率が悪いからやらんw。参入してくるのは小さなビジネスが大きくなる予測が高まったり、大きくなってきてからだというのが常識なのだが……。

各産業別に考えたら、もっとヘン。たとえば草刈り機などに使われる小型エンジンはホンダやスバル(ロビン)ほかのメーカーが作っているが、これらの企業が撤退したらトヨタが参入してくるか?やるわけがない。衣料品で大量生産と言えばユニクロが名高いが、この分野は企業規模が大きかろうが小さかろうがたいがいが多品種少量生産ばかり。産業によって状況が全く違うのだ。

大企業の方が資源を浪費するというのも噴飯物だが、これは他のコメンテイターに丸投げするとして(こらw!)

ついでに
実は現在直面している原油価格の高騰問題を「短期的」に「劇的」に解決するかもしれないというお話をしたかったのですが、、、
についても触れておこう。

実は、原油価格を暴落させるのはそう難しいことじゃない。世界中の備蓄原油を一斉に原油先物で売り浴びせる。(政府所有分で日本で3カ月分、アメリカは2カ月分、他の国は知らんがそれなりに持っているはず)

そうすると急速な値下がりに耐えられないファンドが投げ売りするから、そこを少しづづ買い戻すとアラ不思議、うまく行くと備蓄原油に全く手を付けずに備蓄原油を持っている政府ほど大もうけができますw。また価格が上がれば何の予告もなく突如同じことをくり返す。そうすると怖くなってファンドは逃げる。

万が一買い戻しに失敗しても大丈夫。備蓄原油なんて安い時期に買っているから、現物を差し出せばやはり大もうけ。経済性を無視して大量在庫を持てる、現物持ちに怖いものなどありません。

問題は、そうしてファンドに大損をさせるとファンドに金を出して投資家が大損こくことなんですな。共産党的に言うとファンドなんか潰れりゃいいかも知れないが、ファンドの社員が失業するだけでは終わらず、一般庶民にまで多大な影響が及ぶのが怖いところ。だからLTCMみたいなとこでもアメリカ政府は救済したのです。

ま、
 (太陽光発電、風力発電、エタノール、水素、燃料電池で動くエンジンとか、さらに進んで世界を揺るがす大提言とかを期待した方々には、まことに期待はずれかもしれませんがwww)

ということでここを見ているのは間違いないコバコバたん、これにめげずに論を進めてくれたまえw