2008年05月16日

「蟹工船」の売れ行きペース100倍

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
が前年の百倍のペースで売れていると言う記事。通常だと年間2500部の本が25万ペースと言うから半端ではない。

ワーキングプアの現実に対して怒りを増幅させたり、勇気をあたえてくれる本を求めていたのではないか」との新潮社文庫編集部の佐々木勉氏の感想。あるいは元フリーターのブックエキスプレス・ディラ上野店の店員が、売れ行きに火をつけたと言うのもその通りなのだろうが、実は数年前から蟹工船がハードボイルド小説として本好きの間で再評価されていたのが背景にあるんだよね。

それはそれとして、共産党員の、「いまがチャンスだ!」なんて気合いが聞こえてきそうだが、「今話題の小林多喜二の日本共産党」みたいな宣伝を真に受けて党に入った人は「こんなはずじゃなかった!」と驚く人が多いだろうねぇ。

実際問題として、ワーキングプアに対して熱心に相談、対応、自立の援助をしているのは、共産党よりも専門のNPOの方だと、実際に共産党の援助を受けてみた方からも報告が上がってきている。


当blogの常連でない方は、ついでにここも読んでね。より理解が深まると思う。





busayo_dic at 21:49 │Comments(10)TrackBack(1)clip!きょうの赤旗2007-2008 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 読書メモ:『マンガで読破 蟹工船』  [ TAMO2ちんの日常 ]   2008年05月17日 07:54
『マンガで読破 蟹工船』(小林多喜二原作、イーストプレス社)  連帯、団結、勝利! 小生の少年ジャンプ思考にピッタリの本。かなり語りつくされてきた本。何を書こうか。  まず、この本は古典的マルクス主義の論理的な荒々しさに満ちている。労働者分断のありよう、...

この記事へのコメント

1. Posted by TAMO2    2008年05月17日 07:56
会社側のバイオレンスに対して、職制に対するバイオレンス(ぶん殴る)を行使した場面。

会社側のファロスに対して、団結のファロスを描き、敗北〜勝利を描いた場面。

「あらゆる暴力に反対」という欺瞞をこれほど暴いた文学はあるだろうか?
2. Posted by todo    2008年05月18日 14:54
志位氏サンプロに登場。

私企業の営利の追求が悪いというが、だったらその逆、赤字の追及だったらいいのか?

剰余労働をして資本を蓄積するのが労働者。剰余給与を貰って財政赤字を蓄積するのが公務員。
偽って財貨を交付させたるものは、刑法246条【詐欺】
3. Posted by 蜜蜂    2008年05月18日 23:47
少し前、宮本百合子研究家の佐藤静夫氏の訃報が一般新聞に出ていた。89歳であった。もちろん佐藤氏は共産党のため百合子を広めるように研究していたようなものだと思う。
百合子の研究は女性によってなされるべきで、ミヤケンに自分の秘書と不倫された女流作家としての苦悩など、党の男性研究者は黙殺してしまうだろう。
多喜二と百合子ふたりの作家が共産党の共産党の専売特許にならなければ、ふたりの作品はもっと書店の書棚に見られたのではないか。百合子の作品なんかとんと見かけないね。もったいないことだ。
4. Posted by busayo_dic@管理人    2008年05月21日 00:58
>多喜二と百合子ふたりの作家が共産党の共産党の専売特許にならなければ、ふたりの作品はもっと書店の書棚に見られたのではないか。

多喜二はともかく、百合子ではそれはないかと……。市場原理は書籍にも、むかしから存在します。古典として残るのは、最低でも採算が取れる程度には販売ができていた本がほとんどです。

このエントリを書く時に私が一番驚いたのは、平年でも「蟹工船」が年2500部でも売れていたことです。岩波版も含めれば4000〜5000くらいは出ているはずです。百合子は多喜二ほど、時代が変わっても通用する普遍的な市場性を持てなかった。

これは冷酷ですが、事実です。

5. Posted by todo    2008年05月22日 18:26
週刊誌に出てましたが小林多喜二ってエリート銀行マンだったらしいです。
二匹目のどじょう、「飢餓同盟:阿部公房」なんてどうですかね。
たしか、電気を通貨にしようと目論むベンチャー企業家が、そこそこいいとこまでまでいくんだけども結局は資本家に弄ばれ廃人になっていく。
ホリエモンとか?
6. Posted by busayo_dic@管理人    2008年05月22日 19:40
>エリート銀行マン
旧小樽高商は、今の高校で例えると灘・麻布・開成・筑駒級の学校です。だから拓銀のエリートで当然なのですが、トップ級のエリートではないです。帝大・商大がいますので。

高商は、当時大学じゃなかったですから。卒業後大学に行った人も多かったはずです。
7. Posted by TAMO2    2008年05月22日 20:18
今、手許にないのでアレですが、『母』(三浦綾子)に多喜二の人生は詳しいです。

頭脳はトップ、しかし、家にお金が・・・ということで、銀行に就職したんじゃなかったかと。
8. Posted by 恩讐の彼方    2008年05月23日 01:53
>>旧小樽高商

『天才柳沢教授の生活』のモデルは、小樽商大(旧小樽高商)の教授であった古瀬大六氏(原作者・山下和美の父)とのこと。
そこで彼と共産党・多喜二との関係を検索してみたところ・・・何も見つかりませんでしたw

糞レスお許しください。

9. Posted by todo    2008年05月23日 21:06
三匹目のどじょうはやはり”無知の涙”なんでしょうか。
永山則夫は獄中でなんと資本論読破。
どうも資本論コンプレックス。やっぱ資本論は読まないとダメなんだろうなぁ。

10. Posted by todo    2008年05月26日 07:22
例外なくすべての公務員が選挙され、いつでも解任できるものになること。彼らの俸給を「労働者賃金」へ引き下げること・・・これらの簡単で「自明」な民主主義的な方策は、労働者と農民の大多数の利害を完全に結合しつつ、同時に資本主義から社会主義にいたる橋の役目を果たす。(国家と革命)

*例の中核女のダンナさんは共産党員なんだそうですが是非ご意見を伺ってみたいものです。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔