我らの宮本たけし先生、最近当blogが採り上げないと思ったら寂しかったのでしょうか。今日はちゃんとネタを振って下さいました。

 問題は、同和問題に対する認識です。知事は黒田府議が「今日では、地域格差がなくなり、地区内外の住民の交流や混住もすすみ、同和地区の実態はなくなり、結婚も若い世代ではすでにこの壁を打ち破っている」事実を挙げて、基本的に部落差別は解消に向かっていることを指摘し、「きっぱりと同和行政を終結せよ」と迫ったのに対して、「今の質問を聞いて残念でなりません」などと噛み付きました。

 そして、「中学生の頃同和地域で暮らしていた」という個人的体験から、「差別意識は厳然としてある」し「部落差別が解消されたというのは机上の空論であり、事実誤認だ」と語気を荒げました。知事らしいまじめさです。おそらく個人的体験として差別的な言動に接したことがあるのでしょう。しかし、これは、根本から間違っています。「部落差別の解消」は決して「差別意識の解消」などではありません。第一、行政が人々の「意識」に踏み込んでこれをつくり変えるといったことはできることではありませんし、すべきことではありません。

ほほう、ホンネは自分たちに逆らう解放同盟の息の根を止めたいのをうまくおぶらぁとに包みましたね。お上手でつ。でも、当blogに出入りする人たちの目はごまかせませんよw

 「差別意識」などというものは、依然として山ほどあります。それは「部落差別」にかぎらず「男女差別」でも「学歴差別」でも…。ついでに言えば「公務員などというものはとんでもない」というような「公務員差別」、「学者に言われたくない」というような「学者差別」もね。そんな「意識」を問題にしていたのでは行政はできません。これは日本国憲法の精神にもとづく教育と啓蒙によって市民自らが乗り越えてゆくべきものであり、現にそういう運動も力強く前進しています。

教育、啓蒙?主語がありませんが、どうもたけし先生「市民」を主語として考えておられるようでつ……なるほど、すばらしい!きっとこんな市民が頑張るのでしょうね。もちろん実態を知っていても、たけし先生はシラ切りとおされるのでしょうがwww