貧乏人は医者にかかるな!―医師不足が招く医療崩壊 (集英社新書 413I)

首都圏で産科医が足りないというニュース。最近、の本を読んで、医者が足りないというのは本当らしいとようやく理解した管理人は、共産党が言っていたのは正しかったと認識を改めた。でも、この本読んだら共産党の打ち出す対策くらいじゃどうにもならんのもわかるw

そうした変化した認識が正しいと確信できるのは、ここのくだり

 都立病院医師の平均月収(基本給・手当)は百一万三千六百六円と全国六十一の都道府県・政令市立病院で最低です。都は〇八年度予算案で常勤医師確保対策 として前年比八億八百万円増の九億六千万円を計上しましたが、日本医療労働組合連合会の全国調査によれば退職した医師の57%が他の病院に移っており、都 立病院の待遇面の改善が急務となっています。(古荘智子)

十分な収入だろw。つーかね、医師が少ないのに仕事が多すぎるのが問題なら、待遇改善したって効果ないよ。燃え尽きて辞める人に給料もっと出すといっても無駄。

給与を魅力的なものにすることで採用は容易になるかも知れないが、そうやって全国の病院が高賃金競争を続けても、医師の絶対数が少なければ効果はほとんどなく、給与だけが高騰する。

上記の本を読んでいると、共産党が言っている医師の定員増もしなければならないが、その程度で収まるほど医師不足は簡単な問題ではないそうだ。

この本には、医師の輸入、患者の輸出なんて対策も書かれている。発展途上国から医師を引き抜いてくるか、患者をそうした国に連れていって治療する。しかし、そうしたやり方は、発展途上国の患者にとって迷惑な話。自分たちの医師が日本にとられて、自分たちの医療がひっ迫する。

しかも、そうしたことをやったとしても、著者は医療の未来に悲観的なのだ。それほど事態は深刻らしい。

既存の医療体制の維持はどう見ても不可能。ならば医療体制をどう再構築するのか?そこが見えずに待遇改善や医学部の定員増を打ち出すだけなら破綻は見えている。

どうすりゃいいんだろうねぇ……。