読売新聞
志位委員長は、次期衆院選について「すべての小選挙区で候補者擁立を目指す従来の方針を見直す。候補者を擁立しない小選挙区では、比例代表一本の戦いで前進を図ることに力を集中したい」と述べ、比例選を重視し、小選挙区への候補者擁立を大幅に減らす新方針を明らかにした。

以前から嘲笑の的になってきた、日本共産党の小選挙区擁立を志位タンが見直すと宣言した。大部分の候補者が得票率10%を取れず、何億もの供託金を没収される時代からの脱皮を目指したものと見られる。「選択と集中」が言われ出してから、相当遅れているにしても、かなり評価できる。

これで共産党も、公明党のように小選挙区の票を使って他党に「比例は共産党に」と取引できる道も開けたと言えるだろう。

もちろん、これだけでは共産党が拡大基調になるとは思えない。計算したわけではないけど、取引がうまく行ったら、衆議院で10議席以上を比例で取れるようになる可能性もあるだろう。しかし、できるのはそこまでだ。

そこで考えられるシナリオは二つある。
1.衆議院議席増の実績で、志位タンが蛮勇を振るい、党史の書き直しなど、本格的な党改革に取り組む。
2.衆議院議席増の実績で、志位タンがのぼせあがって、改革をそれ以上やらないようになる。

さて、どっちに転ぶかな?