以前、聞き及んだ年末までに何かある件、さすがに仕事納めが見えてくるとおかしいと思い、電話してみる。

「おいこら、何も起きんじゃないか」
「お〜わるい悪い、連絡していなかったな。あの件、伸びたわ」
「穀田恵二は無事正月を迎えられると?」
「正月わな……しか〜し節分は無理だろうwww」
「ということはまだ生きているんだな、その件」
「生きてる。ただ、ガードを入れなきゃならんかもな」
「ガード?」
「うん、脅迫してくる奴がおるから」

「誰が?」
興信所と名乗るバカ……非通知にしたらばれないと思っているんだからwww」
「うははは……短い時間の電話なら逆探知できないと、火曜サスペンス見て勉強したようなwww」
「そうそう。そう言うのに限って、肝心なトコが抜けているんだwww同じIPアドレスから違うハンドルをつかって、いかに自分の意見に賛成の奴が多いかとやるようなことを電話でやってるんだ。頭隠して尻隠さず。わかるだろ?お前なら」

「わかる。自分だけがばれてないと思っている奴、そういえば誰かの秘書もやってたな、それwww」
「それ何?」
「実はカクカクシカジカ……」
「ぶはははは……それ、使っていいか?」
「まぁ、節分後の情勢によっては検討しましょう。それはともかく、ガードを入れるとは尋常じゃないね」

「素人だからな、こわいんだよ。玄人さんなら証拠が残るようなことは最初からしないかわりに、こちらも手が読める。ところが連中は素人だから叩くのは簡単な反面、何をやってくるのかわからんから」

「別に殺しに来るわけじゃあるまい」
「とは思うが……“ひょっとしたら”があるから素人さんはこわいんだよ。右翼や暴力団より素人がこわいのが、この世界の常識さ。“損害計算”ができない奴ほどこわいのが俺の実感だね」

「それだけの準備をすると言うことは、今度来たら……」
「おい、そこから先は言うな。俺の娯楽を奪うなwww」
「あーい」