軍歌酒場で“安倍親衛隊”がはしゃいでいると言うニュース

軍歌酒場ねぇ……ここで紹介されている店は知らないが、大阪にあった(今は知らない)こんな店はよく知っている。会員制で一見さん不可だったとこで、もう亡くなった大先輩(最近赤旗ご執心の品川正治氏よりも十年以上歳取った世代)によく連れていっていただいた。

それで軍歌なんか知っていそうもないように見えるbusayo_dic@管理人が歌うと、お客さんが驚いて、その後声をかけていただき、いろいろと意見を聞かれたことを覚えている……たぶん“戦争語”を話せる若者だと思われたのだろうw

とくに戦争観についてよく聞かれた。若い者が戦争をどう思っているのか、中韓との日本外交をどう思うかとかも多かった。

そうした酒場の雰囲気を知る者が読むと、軍歌酒場も変ったなと思う。
この記事に出てくる小泉チルドレンらしき稲田朋美議員や赤池誠章議員の年代の者など、この手の酒場では小さくなっているのがあたりまえだったのだ。それがわが物顔で通う時代になったとは、時代の流れというものなのだろう。

ぼくちんが連れていっていただいていた頃は、戦争を現実に体験していた人たちがお客さんだった。彼らはもちろん戦争は肯定しない。あんなことは二度としたくないと言う。しかしことが中韓外交になると、黙して語らなかった。ぼくちんごときのざれ言に「そう思うか」などと首肯いていたのみである。

黙して語らなかった理由はよくわからないのだが、昔の職業が影響していたのかも知れない。大先輩は戦後企業戦士として長く海外を飛び回っていた人だった。ご紹介いただいた方の中には、共産圏と長年つき合ってきた元総合商社社長もいた。言い換えれば、情報機関に匹敵すると言われた日本の海外情報網を担ってきた人たちがわりと多かった。

今回の赤旗記事を読んで、そういったバックグラウンドを持っていた人たちが、誰一人として共産党はおろか社会党すら支持していなかったのはなぜだろうと考える。

おそらく彼らは、まだ生きていたら小泉チルドレンが軍歌酒場でわが物顔でいることを不愉快に思うであろう。根拠希薄なのだが、なんとなくそう思う。そして、そうした人たちの巣であった軍歌酒場を、いかにも戦争好きが集まっているかのように描くしんぶん赤旗には、おそらく確実に激怒したであろう。

軍歌酒場とは本来どういうところか。知る人が少なくなっているので、記録がてら書いてみた。