美しい国へ

たけし先生、ベストセラーになっている安倍タンの「美しい国へ」がカンに障って仕方がないようでつ。

 憲法改悪でも教育基本法の改悪でも、規制緩和や「構造改革」の推進でも、そして消費税の増税でも、自民・公明の与党と民主党との間には基本的に違いはあ りません。だって民主党の大阪14区総支部長(衆議院候補)氏は安倍氏の「美しい国へ」について、自分のホームページに「教育や外交問題に関しては大いに 賛同するところがある」と持ち上げ、「日本版CIAをつくる」など「いわゆる『保守主義路線』は歓迎すべきところ」と書いているのですからね。

 しかし「美しい国へ」は全7章のうち6つの章が「教育や外交問題」…7分の6まで「大賛成」したんじゃ、意見の違いは「年金が破たんするかしないか」という争いぐらいしか残りませんなあ。このような「対立軸」に何の意味があるのでしょうか。
ザ・エージェント

とにかく対立軸がないといけないかのように先生は考えておられるようですが、財政再建など、やるに決まっているわけで、問題は自民党が主導してやるか民主党のリーダーシップでやるかといった、実行者の資質が争点になるのですよ。

もちろんたけし先生は共産党こそ実行者の資格があると言いたいのでしょうが、それは国民が決めることでつ

まぁ、それは横に置いとくとしても、共産党が示す“対立軸”を国民に届けるのに最も影響力があるメディアの一つが書籍の出版であることは間違いないですな。安倍タンは大物ですから、大物のカウンター本を書くにはいまがチャンスでつ。

国民の目からうろこが落ちる内容を書けば、一流出版社から引っ張りだこの内容になりますよ。とくに今は出版エージェントなんて人もいますから、いい内容を書く著者なら、一番いい形でプロモートもしてくれてベストセラー作家になることもできまつ。

終わったら「応援しますから絶対がんばってください」とのお声をいただきました。ご一緒した後援会の方がたも驚く街の反応の熱さ…わが党への期待の高まりを実感します

というくらいですから、当然説得力のある話をされたのでしょうし、そんな話を文章化したら、出版エージェントが食指を動かさないわけがありません。まさか「感情論に走りすぎ、このままでは参議院議員選挙候補者として評判を落とすだけと思われますので、エージェント契約は見送らせていただきます(ホンネ……党員だけしか読まないクソ原稿持ってくんな)」なんて返事は返ってこない筈でつ。

新日本からしか本を出せないヘタレではない。他社でも十分市場性のある議員候補であるところを見せていただきたいものでつ……あ、新日本からも本出してませんでしたね、失礼しますた。