昨日、商品取引業界について触れたら、昨日大門議員が質問していたという報道……ヲヲ、久しぶりに共産党をほめることができる鴨と思っていたら、鶴っと滑ってしまいました。

 大門氏は、国民生活センターへの「金融・保険サービス」の苦情相談(サラ金をのぞく)が、小泉内閣発足時の二〇〇一年から〇五年に四万三千件と二倍に なっていることを指摘。アマチュアの人が全財産を失う被害を出している商品先物取引は、「取扱業者のためのもので一般市民にとってはまったくのばくち」と 指摘しました。

このようなことを言う人が多いのは事実。商品取引業界に問題点が多いのも事実。しかし、それ以前に、商品取引の技術的側面について教える人がほとんどいないのが問題……まぁ株の世界は、その点情報量は多いが、それでもバブルの大暴落を見ていながらライブドアに退職金のかなりの部分突っ込んだバカ年金生活者も出る。しかし、これは自己責任。

でもそんなことより、この問題の根幹には、日本の商品取引業界が安定した金融収益を確保できる商品の育成に失敗してきたことがある。
たとえば金預金。金は順ザヤにしかならない性質を利用した、発売当時はほぼ安全確実な利回りが期待できた金融商品(今も時期を選べば可能)や商品ファンドのような商品を育成しきれなかった。証券会社が、中期国債ファンドを始めとして、いろいろつくってこれたのと対照的だ。

金融の自由化がすすんでいるのだから、比較的安定した利回りが見込める商品会社が企画した金融商品を銀行や証券会社の窓口で売れるようにしてやる必要がある。単独では営業力が弱すぎるからだ。そうすれば結果的に商品市場に多くの人が参入することにつながって、市場は本来の価格形成機能を果たせるようになる。

と、これくらいレクチャーしておけば、次はもう少しまともな質問ができるだろう。がんばってね、大門タン