またまた政治資金収支報告書より以下のデータをとってみた。

機関紙・書籍
年度    収益    費用    利益率
2004    251億2835万円    179億7589万円    28.7%
2003    260億0620万円    186億7694万円    28.5%
2002    282億1871万円    197億7577万円    30%
2001    291億7980万円    204億5492万円    30%
2000    281億1520万円    208億1667万円    26%
1999    256億0991万円    203億2073万円    21%
1998    272億6173万円    215億5267万円    21%
1996    270億4304万円    221億7177万円    18%
1995    277億9563万円    222億6499万円    20%

機関紙にせよ、書籍にせよ、出版物にはどこでも共通する収益構造がある。
それは、売れれば売れるほど、刷れば刷るほど利益率が向上することだ。その向上具合は大量生産システムよりも強烈に効く。
そうした視点から見た場合、この収益と費用の推移は、いろんなことを教えてくれる。

・ここ十年、おおむね収益は250億から300億の範囲で推移しているが、2005年はたぶん250億の大台を割ったと思われる。

・収益、費用とも、一進一退が続いているが、21世紀に入ってから利益率は高くなっているようだ。20世紀中はだいたい50億ちよっとで推移し、2000,2001年は、70億、80億と利益向上が著しい。

・問題はピークの2001年から、収益が減少しているのに、利益率も高止まりしていることだ。1999年で50億しかなかった利益が、ほぼ同水準の収益を上げた2004年には70億もある。かなりの経費削減が行われたのは確実だ。

しんぶん赤旗を長く読んでいる人は、この数値をどう読むだろうか。21世紀に入ってからしんぶん赤旗が面白くなくなっているなら、その理由はここにあるはずなのだが、まだ一年も読んでいない身ではなんとも言えないので、長年読んでいる人のコメントを待ちたい。