1.犯人視点で書かれる推理小説の手法のこと。フーダニットと違い、犯人は最初から読者の前に提示され、犯人の構築したトリックが、いかに探偵によって崩されていくかを描いていくのが主流である。近年、日本ではこの型式で書かれた傑作が多く見られ、今年のベストミステリとの声も高い「容疑者Xの献身」もこの型式を踏襲している。

2.日本共産党や民青同盟を舞台にすると、成立しない推理小説の型式。リアルに描こうとすると、動機が党の言うことを聞かないといった情けないものになるうえに、やることが査問だ誹謗中傷だと、画一的だからである。