そろそろ刺客や新党も落ち着いてきました。公示までの三日間をどう過ごすかで、気持ち良く選挙戦を始められるかがきまります(なんて書くと、まるで受験雑誌の夏休み特集の冒頭の文句みたいだな)

現状小泉自民党圧倒的優勢。郵政民営化に論点を絞ろうとするやりかたが奏功。しかし、民営化の話題がそろそろ飽きられてきたのと、田舎を中心にやり口のえげつなさに反発が強まりつつある。自民党スピンアウト組の新党のチャンスは、まだ確定的ではないが見えてきつつある。

民主党は、論点を年金問題にすり替えようと画策中だが、完全に党内左翼が足を引っ張っている。自分が高齢だから国民も年金にいちばん関心を持っているだろうと思う浅はかで時代遅れの左派は、世論をリードするオピニオンリーダー(メディアの人間ではなく、その辺にいる人たち)が、年金はすでに破綻すると見ていることに気が付かない。破綻を防げるワンフレーズポリティックス(英語圏で言うサウンドバイト)で年金問題解決の手段を出せない民主党は、従来からの支持基盤の票は堅いものの、無党派層からは冷ややかな目で見られているままである。
公明党は、11月くらいと考えていた解散が早まりすぎて、準備不足に慌てているご様子。準備が整っていれば十分守れる議席を1、2議席減らすかも知れない危機感を持っているが、有効な手だてが見つからない。

社民党は、もはや言うまい。

われらが共産党は、特定郵便局が思ったほど支持してくれないので、早くも疲れが見えてきた。この3日のうちにどう建て直しを図るのか見物である。